Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hub レビュー|シャープでスリムデザインながら本物スペックなドッキングステーション
ラップトップ使用者がワークステーション・ワークスペースを最適化するためのマストアイテムと言えるドッキングステーション。
iPhoneクラスのコンパクトボディにBelkinの叡智を詰め込んだニュータイプのドック「Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hub」が登場しました。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hub
アルミ筐体が目を引くデザインでよくある見た目だけ?と思わせるようなビジュアル。
ですがそこはBelkin製で、この佇まいからは似合わない「Thunderbolt 4×4」という強烈なポートを備えています。そんな本機の魅力を本記事で紹介します。
Belkinのドックには超優等生「Belkin CONNECT Pro Thunderbolt 4 Dock」がありますが、こちらとの簡単な比較も載せているので、ぜひ参考にしてください。ではいきましょう!
本機のおすすめポイント
- Thunderbolt 4を4基備えたコンパクトな 5-in-1 ハブ ソリューション
- 環境が合えばワークステーションを最適化できる
- 最大96Wの給電性能で16インチクラスの大型ラップトップまで対応
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Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubの基本情報
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubの「特徴」と「スペック」の基本情報から見ていきます。
特徴
- オールインワンの5-in-1ドック
- Thunderbolt 4×4やUSB 3.2 Gen2の強烈布陣のポート構成
- 外部モニター出力時はデュアル4K/60Hz シングル8K/30Hz
「MacOS:5K 60Hz/4K 144Hz」「Windows:8K 30Hz/4K 144Hz」 - 最大6台のThunderbolt 搭載デバイスをデイジーチェーン接続できる
- より洗練された唯一無二のシャープなデザイン
本機はBelkinらしいシャープでスッキリしたビジュアルの良さはもちろんのこと、強烈なポート構成が目を引きます。
なんと、Thunderbolt 4を4基も搭載したミラクルドッキングステーション。そのうちの1つは最大40Gbpsのデータ転送ができ、96Wでホストデバイスへの電力供給が可能。(USB4準拠)
もちろんThunderbolt 3に互換性あるよ!
デスクをおしゃれかつ拡張して、整理整頓されたワークスペースを構築するなら、最優先で選択しても良いドッキングステーションに仕上がってます。
スペック
サイズ | 135×74×19 mm |
重量 | 241g |
インターフェイス | ・Thunderbolt 4 アップストリームポート×1 (40Gbps 最大90W) ・Thunderbolt 4 ダウンストリームポート×3 (40Gbps、最大8K@30Hz、15W、Thunderbolt 4対応デバイスに接続) ・USB-A 3.2 Gen2 ポート×1 (10Gbps、5V=0.9A) |
互換性 | Thunderbolt 4、Thunderbolt 3、USB4、および USB-C 対応デバイス |
価格(約) | 29,000円 |
データ拡張数はそこまで重視せず、備わっている各ポート1つ1つの性能が高いため、「ある程度用途が決まっている」方向けで玄人向けのドッキングステーションと言えます。
まぁ玄人でなくても、デザインとスペック重視、搭載されていないポートは普段使わないが、時々使う場合は別のハブなどを用いて拡張する!みたいな意気込みある人もおすすめのドック。
対応機種一覧
本機の対応機種は、「Thunderbolt 4、Thunderbolt 3、USB4、および USB-C 対応デバイスの場合」とBelkin公式サイトで示されています。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hub レビュー
ここからBelkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubのレビューをしていきます。
付属品
本体の他に各種電源ケーブルやThunderbolt 4ケーブルが梱包されていて、その他は日本用と海外用のプラグなどがはいってます。
- Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hub本体
- Thunderbolt 4対応ケーブル(0.8メートル)
- 150W電源ユニット
付属のThunderbolt 4ケーブルは0.8mと1mに満たないです。接続するホストデバイスが遠い場合は2m対応のTB4ケーブルを別途用意しましょう。
外観デザイン
Belkinらしいシルバーアルミ筐体でシャープで美しい佇まい。
裏面同様の素材で、表面からのつなぎ目がなくミニマルです。
裏面には滑り止めのゴムが角の4箇所あって、このゴム足は優秀で、ピタッと吸着します。
側面はキレイなピアノブラック調で高級車のインパネのような質感。いやぁかっこいいなぁさすがBelkin。
インターフェイス
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubの前面には右側に電源LEDがあり、その他2ポート備わっています。
前面ポート
- Thunderbolt 4 アップストリームポート×1
(40Gbps / 最大96W) - USB-A(USB3.2 Gen2)×1
ホストデバイスと接続して仕様するメインポートのThunderbolt 4(アップストリーム)は最大96Wで給電でき、モニター出力と最大40Gbpsのデータ転送が可能。
データ転送で使うより、MacBookのようなラップトップと接続してしようするポートで、データ転送は背面ポートを使うのが良いと思います。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubの背面ポート類は以下のとおり。
背面ポート
- Thunderbolt 4 ダウンストリームポート×3
(40Gbps / 最大15W / 60Hz 4Kのデュアルモニター、または30Hz 8Kのシングルモニター) - DC×1(21V)
ドックにしては珍しく電源以外は、背面すべてThunderbolt 4で振り切ったポート構成。
SDカードやオーディオジャックをドッキングステーションを介して使おう!って思ってる人には向いていないドックと言えます。
それでも、MacBook Pro 14 インチのような豊かなインターフェイスになってるノートパソコン使ってる人はやりくり可能です。
ハブを持ってたら必要な時だけ拡張することもできるよ!
サイズおもさ
サイズは実測74×135×19 mmで、iPhoneクラスのコンパクトサイズ。
厚みもかなり薄く19mmでデスク上で使用しても圧迫感を全く感じない設計で、見た目重視派の人はぶっ刺さると思う。
おもさは241g。同社のCONNECT Pro Thunderbolt 4 Dockと比較すると半分ほどのおもさで非常に軽いです。この重量なら持ち運びもしやすい。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubを使ってみた【使い方】
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubを実際に使ってみて、セッティングから使用感までまとめましたので、参考にしてください。
結論:スペックは突き抜けていてより従来型よりさらにシンプルシャープになったデザインで最高にかっこいい
では順に見ていきます。
セッティング方法や使い方
初めてドッキングステーションを使う時はためらうと思うので、ここではどのようにセッティングするかわかりやすくサラッと説明。といっても、電源入れて自分に必要な各種ケーブルを接続するだけ。
セッティング
- 本機の電源ポートからコンセントに接続する
- ホストデバイスと前面のPDポートを接続する
(付属のThunderbolt 4ケーブルを使う)
電源とホストデバイスを接続したらほぼ準備完了。
外部モニターに出力するときは、モニター側の映像出力対応ポートと本機の背面にThunderboltケーブルを接続すると映像出力できます。
本機Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core HubにはHDMI端子やDPなどの映像出力端子が他にないのでTB 4を使って出力する必要あり!
モニター側の映像出力がHDMIなどしか対応してない場合は、本機にHDMI対応のハブを接続してそこから対応するといけるよ!
横置き設置のみで極薄タイプ
本機は横置き専用のドッキングステーションです。だからこそ活きるこの薄さ。
いい意味で存在感あるのですが、それはサイズが大きいからではなく、本機が醸し出す王者Belkinの凛とした美しさと雰囲気からくるもの。
シンプルにかっこいいなぁ!
MacBookを開いて使うなら前向きThunderbolt 4(アップストリーム)はベスト
排熱溝などがない分、見た目を重視したデザインはデスク周りにズッシリ構えても嫌な感じ1つしない。
むしろより、デスク環境を洗練させることができちゃう。
デスク周りをおしゃれにしたい!でもドックはどんなものが良いかわからない!みたいな人は思考停止で本機にしていいと思う。
たぶんこのスタイルをしやすくするために、TB4 アップストリームポートを背面ではなく前面にしているんだと思う
前面のUSB-AポートでiPhone充電しながらやキーボードとの接続もできるため、おしゃれ外観だけでなく使いやすさも素晴らしい。
Thunderbolt 4×4でデイジーチェーン接続可能
前面のThunderbolt 4をポートを介して、その他接続する周辺機器をまとめて使うことができるデイジーチェーン接続ができます。
対応ドックを導入する最大のメリットといえるでしょう。
既出ですが、本機はThunderbolt 4が前面1基で背面3基の合計4基。
給電時の出力は以下のとおり。
- 前面TB4:96W
- 背面TB4:15W
すべてデータ転送は爆速で最大40Gbps。
TB4はread2,700MB/s、write1,400MB/sとされているため、KingstonやSanDiskといった定番ポータブルSSDも爆速で転送できます。
その他はモニター接続したり、PC周辺機器を全体的に接続できちゃうので事実上、他の拡張機なしのBelkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubで周辺機器をきれいに完結できちゃいます。
コンパクトボディながら発熱も控えめ
フルで約1時間ほど5ポートすべて使用した状態。
ドッキングステーションはその性質上どうしても発熱しやすいですが、本機はコンパクトボディに高性能TB4を詰め込みながら構造もしっかりしているのか、熱を帯びにくいです。
本機に接続しているハブも計測したのですが、51℃だったのでアルミボディで大きな排熱口もないなか、上々の出来ではないでしょうか。
マルチモニター対応
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubは、複数のマルチモニター出力に対応してます。
本機のポートを介して、60Hzで最大4Kのデュアルモニター、または30Hzでシングル8Kのモニター出力が可能。
MacとWindowsで異なるので下記を参考にしてください。
- MacOS:5K 60Hz/4K 144Hz
- Windows:8K 30Hz/4K 144Hz
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubの気になった点
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubのデメリットとまではいかなくとも、気になった点をまとめました。
- アップストリームThunderbolt 4が前面配置でケーブルがノイズになりやすい
- 拡張性能が突出してるわけじゃない
アップストリームThunderbolt 4が前面配置でケーブルがノイズになりやすい
多くのドックを見てると前面にアップストリームポートが主流で、本機だけに限らない気になる点ということは大前提で書きます
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubでデスク環境を組むと、ホストデバイスと接続するアップストリームポートが前面にくるため、どうしても画像白枠のようにケーブルが見えちゃいます。
CalDigit TS4のようにアップストリームポートが背面にあるタイプも一部あります。
対処法は「隠す」
ただ本機のようなデザインを重視しながら共存できないかってことで、ボクはデュラルモニターの縦置きモニター裏に隠しました↓
ボクのMacBookはモニター裏にクラムシェル用の縦置きスタンドにおいて、隠しているためドックとまとめて隠せます。
デスク上から本体そのものが見えなくなって、ケーブルも隠れました。
ただせっかくのデザインが見えなくなるのは本末転倒な気がするけどね
ップストリームポートを備えているドックをおすすめします。
ドックもケーブルも見せずに導入完了!
拡張性能が突出してるわけじゃない
本機はThunderbolt 4×4基とUSB-A(USB3.2 Gen2)で5ポートと、ドックの中では少ないポート数で構成させてます。
最小構成ながら、すべてのポート面がハイスペック規格でワークステーションを構築する人に特におすすめのドックです。
ゆえに、拡張性を重視したドックを持ちたい!って人にはあまり向いていません。そういう人は以下の従来型がおすすめ。
スペックとデザインを重視しながら拡張性も求めたい方はコレだ!
従来型 BelkinCONNECT Pro 12-in-1 Thunderbolt 4 Dockは13ポート備えたBelkinドッキングステーションでは、ハイエンドモデルのドック。
商品名 | 本機 | 従来型 |
サイズ | 135×74×19 mm | 200×73×34 mm |
重量 | 241g | 503g |
インターフェイス | ・Thunderbolt 4 アップストリームポート×1 (40Gbps 最大90W) ・Thunderbolt 4 ダウンストリームポート×3 (40Gbps、最大8K@30Hz、15W、Thunderbolt 4対応デバイスに接続) ・USB-A 3.2 Gen2 ポート×1 (10Gbps、5V=0.9A) | ・Thunderbolt 4 アップストリームポート×1 (40Gbps 最大90W) ・SDカードスロット×1 (SD 4.0 / UHS-Ⅱ 対応、SDHC/SDXC対応、312Mbps) ・3.5mm オーディオジャック×1 ・USB-C 3.2 Gen 2 ポート×1 (10Gbps、最大出力20W、9V=2.25A) QC4.0対応 ・電源入力 ポート 120W×1 ・HDMI 2.0ポート×2 (4K@60Hz) ・Thunderbolt 4 ダウンストリームポート×1 (40Gbps、最大8K@30Hz、15W、Thunderbolt 4対応デバイスに接続) ・ギガビットイーサネット×1 (1GbE) ・USB-A 3.2 Gen2 ポート×2 (10Gbps、5V=0.9A) ・USB-A 2.0ポート×2 (480Mbps、5V=0.5A) |
価格(約) | 29,000円 | 48,000円 |
本機と比べるとサイズは大きいものの拡張性がとてつもないので、ドック1つでなんでもできる状態を作りたいなら従来型のドックがおすすめ。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hub レビュー【まとめ】
本記事はBelkin 5-in-1 Thunderbolt 4 5-in-1 Core Hubレビューでした。
- Thunderbolt 4メイン構成の5-in-1ドック
- 最大96Wの給電可能
- アルミ材質でコンパクトボディながら発熱控えめ
- 4Kスクリーン×2に60Hz対応する高解像度モニターサポート機能を備えてる
- シャープで洗練されたワークステーションを作れる
- アップストリームThunderbolt 4が前面配置
- 拡張性能が突出してるわけじゃない
こんな人におすすめ
- シンプルデザインが好み
- ハイスペックドックが欲しい
- Thunderbolt 4×4で環境構築したい
- マルチモニターで使いたい
- コスパを求めてる
シンプルミニマルデスクを目指しつつ、スペックには妥協したくない人やアルミ筐体×Belkin製でコスパの良さを求めてる人には激推しできるドッキングステーションでした。
データ転送なども全て爆速(40Gbps×4/10Gbps×1)もあり、ローカルデータを管理する機器が多い人も大満足の一品。気になる人は1度チェックを!