TP-Link 「Tapo P110M」レビュー|Matter対応で3種の自動モード搭載のコンパクトスマートプラグ
ネットワーク機器でおなじみのTP-Linkから、スマートホームの統一規格のMatter対応の新たなスマートプラグ「Tapo P110M」が登場しました。
本機はコンパクト設計でありながら、より利便性を向上させたスマートプラグです。
- スケジュール管理で指定の曜日と時間に家電やデバイスをコントロール
- オフタイマー使用で消し忘れの家電を自動オフしたり任意の時間に電源を自動オフ
- おでかけモードでを自動オンオフにできるため外出時の防犯システムとして使える
さらには電力モニタリング機能も搭載しているので、今どれくらい電力を消費しているのか、今月の電気代はどれくらいなのかを一目でわかるようにアプリ連動してます。
初めて使う人には画期的なプラグになっているので、これからスマートホーム化を加速させたい人はぜひ参考にしてください。
※当記事内で紹介しているリンクは一部Amazonアソシエイトリンクがあります
TP-Link 「Tapo P110M」の商品概要
ミニスマートWi-FiプラグのTP-Link Tapo P110Mの「特徴」と「スペック」を紹介します。
そもそもスマートプラグってなんだ?って人はこちらから確認をどうぞ↓
スマートプラグとは
スマートプラグ(Smart Plug)は、一般的な電源プラグに、無線通信技術やインターネット接続機能を組み込んだデバイスのことです。
スマートプラグを使うことにより、通常の電化製品や機器をスマートホームシステムに統合することができます。
スマートプラグは、ユーザーがスマートフォンやタブレットなどのデバイスを介して、リモートで電源を制御したり、スケジュールに基づいて電源を自動的にオン・オフもできちゃいます。
スマートプラグの一般的な用途をまとめると以下のとおり。
- リモート制御:
→近くにいなくても電化製品やランプなどの電源をオン・オフできます。例えば、帰宅前にエアコンや照明のスイッチをオンにできる。 - スケジュール設定
→特定の時間に電化製品を自動的にオン・オフするようにスケジュールを設定が可能。おかげでセキュリティ向上や生活リズムに合わせて家電・ガジェットのコントロールができます。 - エネルギーモニタリング
→一部のスマートプラグには電力使用量をモニタリングする機能が組み込まれており、どれだけの電力が使用されているかを把握できます。これにより、エネルギー効率を向上させれます。 - スマートホーム統合
→スマートプラグは、スマートホームプラットフォームと統合できるため、他のスマートデバイスやホームオートメーションシステムと動作できます。
このようにスマートプラグは手軽に導入できるスマートホームデバイスです。
従来の家庭用電化製品をよりスマートに活用する手段として、年々利用者が増えてるよ!
特徴
- Matter対応
→Matter対応Tapoデバイスと他のMatter対応製品を、まとめてお好みのエコシステムで管理できる。 - 電力モニタリング
→電力の使用状況をリアルタイム/30日で確認できるため料金把握でき節電しやすい。 - コンパクトデザイン
→壁挿しコンセントに挿しこみやすく干渉も防げる。 - 音声コントロール
→Amazon Alexa・Apple Siri・Googleアシスタントから音声でプラグの操作ができる。 - 遠隔操作
→自宅のみならず、外出先からも電源のオン/オフをアプリから設定できる。 - スケジュール設定
→ライフスタイルにあわせて指定時刻に動作を指定できる。 - 自動オフ
→接続機器を一定時間放置で自動オフになる。 - おでかけモード
→指定した時間帯オンオフを自動管理でき防犯にも役立つ。(ライトなどに使用した場合)
スペック
ネットワーク | |
---|---|
プロトコル | IEEE 802.11b/g/n Bluetooth(初期設定用) |
ワイヤレス規格 | 2.4GHz |
一般 | |
サイズ | 38 × 66 × 40mm |
素材 | UL94-V0 難燃性PC |
ボタン | Powerボタン |
電源 | 100V~ 50/60Hz |
動作ステータス | |
定格 | 100-240V~, 50/60Hz |
最大負荷 | 1500W, 15A |
互換性 | |
サードパーティー | Matter Apple Home Amazon Alexa Google Home |
その他 | |
認証 | RoHS, PSE |
動作環境 | 動作温度:0 ºC–40 ºC 動作湿度:10%–90%RH(結露を避けてください) |
TP-Link 「Tapo P110M」レビュー
スマートプラグのTP-Link 「Tapo P110M」をレビューしていきます。
付属品
本体が2つと簡単設定ガイドが同梱されてます。
外観デザイン
マットタイプで「UL94-V0 難燃性PC」素材を採用。つまり、最高の燃焼性評価のプラスチック材料を使用しています。
上部にグレーカラーのTAPOロゴあり。
裏側にはRoHS, PSEなどの認証マーク、各製品仕様の記載。定格100V~50/60Hz対応。
最大負荷は15Aの1500です。Wi-Fi企画はIEEE 802.11b/g/nで2.4GHzのみ対応でよくあるスマートプラグの仕様ですね。
横幅が小さいタイプのスマートプラグになっててコンパクト設計に偽りなし。壁挿ししても邪魔になりにくい設計です。
サイドには電源/Bluetooth接続の物理ボタンを備えてます。
挿し込むプラグは左右の長さは同じですが、表面のデザインがあるので基本的には、画像の向きである向かって左側に物理ボタンがある向きで使用します。
サイズおもさ
サイズは65×40×34mmです。(プラグ抜き)確かに横幅が5mmから10mmくらいタイトになっててコンパクトです。
おもさは61gあるので、このあたりはスマートプラグでも標準的なおもさ。あまり重いとコンセントから落ちやすいのでもっと軽量化されていってほしい。
TP-Link 「Tapo P110M」を使ってみた
実際にTP-Link 「Tapo P110M」を使ってみました。
使う前に初期設定が必要なのでそこから紹介。
初期設定
- Tapoアプリを開く
- Tapo P110Mをプラグに挿し込む
- アプリから接続設定していく
- 名前をつけて完成
画像で確認する
普段はこのアプリから操作できます。
使い方
自動化させたり、より便利に使いたい家電やデバイスのプラグを初期設定した「Tapo P110M」へ挿し込みます。
遠隔にいる場所からサーキュレーターの電源を入れたり、外出先からクーラーの電源を入れたりできます。
照明と連携させて防犯対策もできますよ。
約2週間使った感じはエラーやトラブルはなし
これまでTP-Link社のライバル企業でもあるSwitchBot社のスマートプラグをメインに使ってましたが、本機のTapo P110Mを導入してみて、感じたのは「いつもと使い勝手がほぼかわらない」です。
アプリの操作性の違いはあるのですが、どちらもUIが優秀なので慣れるとどっちでも良い!って思っちゃいましたね。
基本操作はアプリ
本機はプラグ側でなにか操作することはほぼないので、基本的にはスマホアプリを使いつつ状況に応じて音声アシストを使ったりします。
アプリ操作はTapoアプリが優秀なので、シンプルで使いやすい設計になってて家電やガジェットが苦手!って人でもすぐに使いこなせますよ。
Matter対応(音声アシスト対応)
本機は、業界統一のオープンソース接続規格のMatterに対応しているためIoTデバイス間のシームレス通信を実現しています。(音声アシストにもちろん対応)
- Alexa
- Google home
- Siri/AppleHomeKit
- SmartThings
ボクはAlexaとSiriやAppleHomeKitをメインで使っていますが、どちらもラグもなく挙動も問題なかったのでストレスなく使用できました。
ボクは撮影用のライト関連を元々SwitchBotのスマートプラグを使ってたのですが、同じ感覚で使えます。
よって、TP-Link製品をメインで使ってる人は一元化しやすくなるので普通に良いと思います。
アレクサ撮影ライトつけて!って言っていつも点灯させてるけど、同じ感覚で使えました。
スケジュール機能で指定時間にオンオフ可能
時間を設定できるため、任意の時間に接続家電やデバイス/ガジェットの電源をオン・オフできます。
例えば、起床時間に合わせてコーヒーメーカの電源を入れたり、照明機器と本機を接続しておけば、夜◯時になると自動でライトを点灯させて防犯システムのような使い方もできます。
その他に自動オフタイマーとおでかけモードあり
自動的に電源が切れる設定にできるオフタイマーを設定したり、誰もいない部屋を指定の時間に電源をつけて照明点灯もできます。
電力モニタリングで節電しやすい
地域によっては、昨今の電気代高騰に悲鳴をあげてるご家庭も多いことでしょう。
直接節電できるような代物ではないですが、本機は電力モニタリングで常にどれくらい電気を使ったか可視化できます。
感覚ではなく実績で電気代も追えるため節電につなげやすい効果があります。
コンセントへの安定感
スマートプラグは通常のプラグよりサイズも大きく、出っ張っているのでコンセントにさしこんですぐにポロって取れないか非常に重要。
Tapo P110Mは、ボディのコンパクトさが絶妙でかつ重量もスマートプラグの中では重たくないので、重量に引っ張られて落ちるシチュエーションが少なく感じました。
とはいえ、スマートプラグは基本的にコンセントを普通にさすより抜けやすいから扱いには注意が必要です
極性プラグを採用
スマートプラグ全般に言えますが、基本的には極性プラグを採用していてます。
本機も例に漏れず極性プラグを採用しているので挿し込むコンセントの向きが反対だと挿し込めません。
プラグで作られているので、利便性の面ではやや使いにくかったりしますがスマートプラグのような「自動で電源オン・オフ」できるようなリスクがあるデバイスにはあると安心です。
極性プラグの良さを知らない人は以下にまとめてるので参考にどうぞ。
極性プラグのメリット
- 安全性向上
→正しい極性で電気が流れるようになるので、誤った極性で接続されることによる火災や感電のリスクが軽減される - 機器の保護
→一部の電化製品や機器は、正しい極性でないと正しく動作しないことがあります。機器の性能や寿命を保護できます。 - 標準化と互換性
→多くの国や地域で、極性プラグは電気設備の標準となっています。この標準化により、異なる製造業者や国の機器を接続する際に互換性が確保されます。
海外家電が多かったりするので、安全面や接続機器を守る意味でも極性プラグを採用しているほうがスマートプラグとしての利点がより多く感じられますね。
3年保証は安心材料
電化製品の保証は長いにこしたことはないので、本機が3年というのは不安症な人からしても安心できる期間ではないでしょうか。
ライバル車のSwitchBotスマートプラグは1年保証だから、ざっと3倍の保証期間があるのは安心ですね
同社製品を使った便利な使い方はこれ
スマートプラグ買ったはいいけど、何につかうんだ?って方は、定番の家電やガジェットでどんなものが使われているか以下を参考にしてください。
- 扇風機
- 照明/間接照明
- コーヒーメーカー
- スマホ充電器
- 除湿機
- 電気ケトル
- 加湿器
- ゲームの電源
など
TP-Link 「Tapo P110M」の気になった点
本機はライバル社とくらべると後発機にあたるため、やはり欠点が非常に少なく感じました。
操作生や使い勝手で今のところ気になった点はほぼなく、むしろ使いやすいなぁといった印象。それでも以下の気になった点があるので書いておきます。
気になった点
- ロゴの主張がやや強め
- コンセントで上下使用は干渉する
ロゴの主張がやや強め
プラグだからこそ、壁挿しコンセントで目立ちやすかったりするので、ここは控えめだったらよりインテリアになじませやすかったなぁという印象を持ちました。
コンセントで上下使用は干渉する
本機は「干渉しにくいデザイン」と記載があり、実際にサイズも他モデルより小さく期待できたのですが、コンセントによってはTapo P110Mを2つ使用すると干渉します。
日本の賃貸に設置されている多くのコンセント規格が同じだと思うので、ほとんど上下で使用はできないと思ってた方が良さそう。
TP-Link 「Tapo P110M」とライバル他社製はどっちがおすすめか
スマート家電といえば、TP-Linkの他にSwitchBotもありますが、本機のようなスマートプラグはどちらがおすすめか先に結論から。
結論:サイズとMatter対応重視なら「Tapo P110M」
本機はサイズが一回り小さくよりコンパクトに設計でき、さらにMatter対応しているので、ここに魅力を感じるなら「Tapo P110M」がおすすめ。
上述がそんなに重要ではなければ、自宅に設置しているスマートホームが「TP-Link」が多いのか、「SwitchBot」が多いのかで選べば良いです。
比較表
TP-Link Tapo P110M | SwitchBot プラグミニ | |
---|---|---|
プロトコル | IEEE 802.11b/g/n Bluetooth | IEEE 802.11b/g/n Bluetooth |
ワイヤレス規格 | 2.4GHz | 2.4GHz |
サイズ | 66×38×40mm | 70×39×59mm |
入力周波数 | 50/60Hz | 50/60Hz |
定格電圧 | 100V~ | 100V |
定格電力 | 1500W | 1500W |
サードパーティー | Matter Apple HomeKit Amazon Alexa Google Home など | Apple HomeKit Amazon Alexa Google Home など |
その他 | ||
認証 | RoHS, PSE | |
動作温度 | 0 ºC〜40 ºC | -15 ºC~40 ºC |
後発の本機「Tapo P110M」の方がスペック自体は若干上回っています。
動作温度に関しては、SwitchBotプラグミニの方がマイナス温度に耐えうる性能があります。
アプリ画面の違い
- TP-Link Tapo P110M
→柔らかいデザインで操作ボタンごとにカラーでわかれている。過去30日を即見れるのはGood - SwitchBot SwitchBotスマートプラグミニ
→電源ボタンが大きくオンオフ操作のミスが少ない。一画面内にすべて収まっている点がGood
まとめ:優秀なスマートプラグだったのでTP-Link製品好きは買って問題なし
- Matter対応
- 3種類のモードで自動化しやすい
- UL94-V0 難燃性PC素材を採用して安全
- ロゴの主張がやや強め
- コンセントで上下使用は干渉する
本機「Tapo P110M」はスマートプラグとしての性能は非常に優秀でした。
コンパクトになってきていますが、さらに小さくなってコンセントで上下使用できる日とかきたらいいな!と期待しながら次回作も待ちたいと思います。
SwitchBotのスマートプラグをメインで使ってたけどTP-Link製品をより多く使ってる部屋は「Tapo P110M」で長期使用することにしました!
気になる人は一度チェックを!ではまた!