Lofree Flow レビュー|打鍵感最高と噂のロープロキーボードを使ってみた
数ヶ月前から、ガジェット界隈で噂が耐えなかったLofree Flow。
今回ご提供いただいたので、遅ればせながら本記事で紹介します。
自分はメカニカル好きで本当は青軸がいいけど、茶軸で我慢している勢の人間(騒音問題から)。そんなメカニカリーなボクでもこのLofreeはずっと気になっていたキーボード。
本当に皆口を揃えて絶賛されているんですよそりゃ気になる。
まんまとバンドワゴン効果の餌食になったボクですが、気になっていたこのLofree Flow実際に使ってみた感想は「評判は本当だった。深めの打鍵感好きでも本機は上質かつ上品で究極の心地よさを感じる打鍵感だった」です。
では実際に記事を書いていきます。ちなみに公式のYouTube動画はこちら↓
まだAmazonで発売されてませんが、クラファンの製品が届いたら販売開始ですかね↓
販売開始されました!
※当記事内で紹介しているリンクは一部Amazonアソシエイトリンクがあります
Lofree Flowの製品概要
早速Lofree Flowの「特徴」「スペック」から紹介していきます。
特徴
- greenfundingプロジェクトで約850万、達成率8440%のモンスターキーボード
- 84キーで約75%のガスケットマウントの薄型キーボード(ロープロ)
- 厚さ10mmで3.9°ティルトアングルで絶妙なポジションから手首の疲労軽減
- 上から下までオールアルミニウムのボディで高級感演出
- ホットスワップ対応
- 世界初のPOM素材のみで作られた摩擦が少ない特注キースイッチを採用
- 約40時間使用できるバッテリー2000mAhのワイヤレス対応モデル
- バックライトと背面ライトを搭載
なんだか特徴をまとめるのが難しいくらい特徴が多いロープロキーボードがLofree Flowなんです。
若干厳しいな!って思ったのは、連続駆動時間が40時間しかないことでしょうか。それを補ってあまりある他の特徴がたまらないのであとで紹介していきます。
スペック
製品名 | Lofree Flow |
サイズ | 315×126×24.5mm |
おもさ | 568g |
カラー | ホワイト ブラック |
キーボード | 84キー 75% |
キー素材 | PBT |
キースイッチ | ホワイト:リニア ブラック:タクタイル ※その他クリッキーと全3種類 |
ライト | バックライト 背面ライト |
ホットスワップ | ◯ |
バッテリー | 2000mAh 連続40時間駆動 |
充電方法 | USB-C |
接続 | 有線(USB-C) Bluetooth5.0 |
キーマップ | ✕ |
Lofree Flowのレビュー
ここからLofree Flowのレビューを紹介します。
付属品
本体は簡易的なパッケージ。中にはLofree Flow本体と充電用USB-A to USB-Cケーブル、さらに説明書が入っています。
外観デザイン
アルミ筐体で高級感と重厚感がありながら、PBTキャップ(ポリブテレフタレート)の軽やかなプラスチックがうまく融合しています。
底面もアルミで、傾斜をつけるための金具と滑り止めが上部にあり。
画像の白く見える光はアンビエントライトで、キーボード使用時に接地面を照らしてオシャレ空間を作ってくれます。
各種認証マーク、技適もあります。(211-230707)
側面もアルミベースにワンポイントでゴールドメッキのLofreeロゴ、さらにLED背面ライトが搭載されています。ロープロ系でもこれだけの装飾は珍しいのではないでしょうか。
厚さ10mmで3.9°ティルトアングルで絶妙なポジションから手首の疲労軽減。
充電ポートは背面のややくぼんだ所にあり、付属のUSB-Cケーブルで接続できます。
ポートの横には、電源オン/オフとBluetooth切り替えイージースイッチが備わっています。
有線時(充電中)は前面のLEDインジケーターが点灯。
キーボードの構造
84キーで約75%のガスケットマウントの薄型キーボード(ロープロ) 仕様で、このPBTキャップが厚手でしっかりしています。PBTキャップの特徴をまとめたので以下を参考にどうぞ↓
PBTキャップの特徴
- 耐久性と耐候性
→耐久性が高く物理的な圧などに強い素材で、さらに耐候性もあるため、長期間使用時に変色や色褪せが少ない - 化学的安定性
→一般的な溶剤や化学物質に対して耐性あり - 高温耐性
→長時間使用する場合や、高温の環境下でも素材が劣化しにくい - 表面の滑りやすさ
→表面が滑りやすく手触りが良く、光沢沢が少ないので指紋が目立ちにくい - カスタマイズ可能性
→ダイサブレーション(透明な部分に光が透ける効果)が少なく、カスタムキーキャップにおいて透明なデザインを損なわない特徴がある
要は、高耐久で長期間使用に向いていて、さらに実用性の高い滑りが良いなめらかで指紋がつきにくいキーキャップということです。
PBTキャップと他素材のキーキャップの違い
指紋がつきにくく高耐久なキ−キャップって当然じゃないの?って思うかもしれませんが、身近なところでいうとMacBook Air/Proなどのキーキャップは真逆のキーキャップです。
画像のMacBook Proは2018年モデルですが、こんな感じで経年劣化と言わんばかりのテカリや汚れがゴリゴリつきます。
これが高耐久性のPBTキャップを採用してるLofree Flowならなりにくいということです。
ちなみにPBTキーキャップの品質はPBT含有率によって良し悪しが判断されるんだけどLofreeは最高品質レベルのPBT含有率85%以上のキーキャップを製造してます
キースイッチ
キースイッチはKailhと共同開発したPOM製スイッチを採用。
本体カラーに応じてリニアかタクタイルで分かれるようです。
- 本体ホワイト:リニアスイッチ(GHOST)
- 本体ブラック:タクタイルスイッチ(PHANTOM)
ちなみに静音性が高い順で並べると、リニア>タクタイル>クリッキーです。ボクのブラックはちょうど真ん中。
どうすれば良いかわからない人は本体カラーを選んで、スイッチはあとで変更すれば安上がりです!
リニアとタクタイルの音の静音性の違いは以下の公式YouTubeリンク約35秒くらいから確認できます↓
打鍵感
打鍵時の音は「コトコトコトコト…」
Enterキーおじさんのように、ちょっと強めにターンターンと打っても「カタッカタッ」くらい。
キースイッチの感触は、ヌルッと軽く沈んでスッと戻ってきます。
いや、まって心地良すぎる。文字を打つ旅に指先も耳も喜ぶ感覚、いやこれ冗談抜きで良い。
アテネ五輪での北島康介選手の「ちょー気持ちいい」の感覚がちょっとわかった気がする。(金メダリストにちょー失礼)
他者さんのレビューとかでも、タイピング音を聞いてて嫌な感じがなく心地よいな!って思ってたのですが、実際に使ってみると聞いてたときの2倍は心地良いです。
ロープロファイルらしいフラットな感触でメカニカルのような癖や深みがなく、高さもないためパームレストが不要になるのは嬉しいですね。
音だけで打鍵感比較
ボクがよく使うKeychron(茶軸)とMacユーザーなのでMagic Keyboardとの打鍵感を音のみで比較
身近なもの、例えば調理でいうと次のような感覚。
- Lofree Flow(タクタイル)
→じっくりと弱火でコトコト煮物を炊いてるような音 - Keychron K2 Version2(茶軸)
→きゅうりや大根をサクッサクッと切るときのような音 - Magic Keyboard
→ジップロックに食材つめてペチペチ叩いてるときのような音
打鍵感・音でいうとKeychron好きのボクでも、Lofreeが聞いてても飽きないし、究極の心地良さだと言えますね。長時間気持ち良く使える。
サイズおもさ
サイズは、316×126×24.5mmです。Magic Keyboardと比較するとちょっと長いくらい(Magic KeyboardはGlobemade装着中)
おもさは568g(実測601g)で、薄型で横に伸びた500mlペットボトルを持ち運ぶ感覚。
ロープロといえばの薄型・軽量サイズでモバイル特化とも言える仕様になってます。もちろん固定で使用も問題なし。
最大3台までペアリング可能
Fn+1/2/3で3台登録できるため、デバイスの切り替えがスムーズです。
Magic Keyboardのように一度接続きって、新たに接続しなおしてみたいな動作は不要で、ペアリングボタンで切り替えるだけで各デバイス横断できます。
ホットスワップ対応
Lofree Flowはキースイッチを交換できるホットスワップ対応です。
基本的にはLofree Flow用のスイッチのみに対応しているので、他社製との互換性は確認できてません。
バックライト・背面ライト
キーボード側が光るバックライトは室内が暗いと威力を発揮するのかと思いきやキーキャップがブラックタイプなためか、かなり控えめな光り方です。
背面ライトは接地面と反射するため、キーボードの横から視認できるようになってて、デスクをキラキラさせたい人はテンションが上がる仕様。
背面ライトはカラー変更ができる
全部で8色のカラー変更ができます。
- 水色
- 青
- 紫
- 白
- 赤
- 緑
- 黄緑
- 黄色
操作方法はFn+◁です。
背面ライトは3段階切り替えあり
画像の3種類の状態から好みを選択できます。
操作方法はFn+▷です。
Lofree Flowの気になった点
本機を使用してみて気になった点がいくつかあったので紹介します。
気になった点
- JIS配列が販売されてない
- 交換用キーキャップ/スイッチの選択肢が限られている
- キーマップの変更不可(QMK /VIA /VIAL非対応)
JIS配列が販売されてない
これまでJISしか使ったことがない人は結構抵抗あると思うので、日本人にはデメリットになる方が多いかなと感じました。
ちなみにUS配列も1週間あれば身体が覚えられるので、初めててでもこれが理由で買わないのはもったいないと思ってるタイプです。
交換用キーキャップ/キースイッチの選択肢が限られている
2点目はキーキャップのラインナップの少なさとキースイッチがほぼLofreeのものしか対応していないこと。まぁこれは玄人向けなので、ライトユーザーはそんなに気にしなくて良い部分。
あとはボディカラーによって、リニアかタクタイルと決まってるのも残念ポイントですね
キーマップの変更不可
最後にキーマップの変更ができない点ですね。本機にはキーマップ変更ソフトがありません。
こだわりのある人や普段使用してるキーボードでキーの割り当てをしてる人からすると残念ポイント。
買ってからこんなはずじゃなかった!ってなる前に事前に操作性を確認しておくとよいですよ。
まとめ:噂のキーボードの実力は本物だった
久しぶりにドはまりそうなキーボードに出会いました。いや〜よかった。
- クセになる上質な打鍵感
- 上下アルミ材質の高級質感
- 持ち運びやすい薄型軽量のロープロキーボード
- JIS配列が販売されてない
- 交換用キーキャップ/スイッチの選択肢が限られている
- キーマップの変更不可(QMK /VIA /VIAL非対応)
おすすめの人
- ロープロキーボードがほしい
- 唯一無二の上品で極上の打鍵感が欲しい
- キーマッピングができなくていい
交換用キースイッチ/キーキャップの選択肢が狭いなど気になる点もありましたが、ものは確かによくて幸せになれるガジェットです。
おかげさまで久しぶりにメインキーボードが変わりそうです!
いたるところで「心地よい」「至高の打鍵感」的なコメントを見ると思いますが、これはマジなので気になる人は一般販売されたらぜひ手にして見てください!では!