Apple MagSafe充電器 レビュー|便利だけど改善の余地あり【iPhone 14 Proなどで長期使用の追記あり】
※当記事内で紹介しているリンクは一部Amazonアソシエイトリンクがあります
こんにちは!コビガジェライフのこびぃです。
この記事で分かること
- MagSafe Chargerって実際使ってみてどう?
- 有線充電から無線充電に抵抗があるけど、何が良いの?
マグセーフ(セイフ)って聞くと、昔使っていたMacBook ProやAirを思い出すわ!
2020年の10月にiPhone12とPro、同年11月に12miniとProMaxが発売されました。同シリーズより、従来内容物として付属していた充電器が同梱されなくなりました。
今後はワイヤレス充電を基軸にしていくという情報も出ていますね。
今後のワイヤレス充電の布石ともなる充電器ともいわれているMagSafe Chargerを本記事『【レビュー】Apple MagSafe充電器をiPhone12Proで使ってみた!便利だが、最強充電器ではない』にて紹介していきます。
2023年追記:Apple純正 MagSafe充電器を使用した感想
記事を書いたときはデメリットに感じた部分も日増しに何も感じなくなってきた。
というのも、MagSafeが本当に便利なことに気づいたんですよね。
今ではApple純正以外にも多くのサードパーティ製のMagSafe充電器やMagSafeアクセサリーが存在しています。※この記事を書いた頃はApple純正のみでした
Apple純正MagSafe充電ケーブルをサードパーティスタンドに組合せて、Apple製品を同時に充電することもできるようになります。
このように、本記事を書いたときは「正直微妙だなぁ!!」って思っていましたが、今はなくてはならないってのが2023年の感想です。
Apple純正『MagSafe充電器』の特徴 メリット・デメリット
MagSafeを実際に所持してみて、感じたメリット・デメリットを含む大きな特徴は下記の6点
特に、最大15Wの出力でワイヤレス充電が可能になったことが目玉ではないでしょうか。
システム仕様を公式より抜粋
入力電圧/電流:9V/2.2Aまたは5V/3.0A
動作温度:0〜35℃(32〜95°F)
MagSafeが出るまでは、当ブログでもご紹介しているAnkerのワイヤレス充電最大7.5Wまでとなっていました。一気に2倍のスコアを叩きだしたので、MagSafeを使用すると充電スピードが有線レベルで行うことが出来ます。
残りの特徴も含めて、以下の開封レビュー以降に合わせてご紹介していきます。
Apple純正『MagSafe充電器』を開封する
外箱/内容物
外箱
いつものApple純正のマット地の厚紙ベース化粧箱です。特にエンボス加工などはありません。
背面は充電部分のコネクトがUSB type-Cであることや20W以上の充電器を使用することをイラストベースで教えてくれています。
開封は、背面にあるいつもの緑のペリペリを横にひくと綺麗に開封できます。
内容物
- MagSafe Charger本体
- USB type Cケーブル
- Safety and Handling
- Warranty Summary
- Regulatory Compliance Information
本体外観/デザイン
磁力部分が、アルミ製です。硬めの質感なので、耐久性には優れている反面雑に扱うとiPhoneを裸で使っていると本体接着面に傷をつける可能性が高いです。
背面は前面がシルバーのアルミ素材のため、Apple感が前面にでています。この質感嫌いじゃない
ケーブルは充電部本体の円形部分を除いて、ケーブル部分のみで1メートルの長さがあります。
デスクやリビングソファなどで使う分には、基本的には問題ない長さでしょうか。余裕を持ちたい方は2メートル欲しいと感じるかもしれませんね。Apple純正品は1メートルのみの販売
重量・サイズ感
本体サイズまとめ
- 重量:53.2グラム
- 直径:5.5cm
- 厚み:5mm
- ケーブル長さ:1m
重みも腕時計ほどの重さで、直径も短く厚みも薄いため、充電しながらのスマホ(iPhone)操作にはやはり邪魔にならないサイズ感ですね。
使用感:『MagSafe Charger』でiPhone12Proを給電してみた
今回MagSafeを試すiPhone12Pro本体には、iPhone12Proは純正のクリアケースをつけています。現在MagSafe対応ケースは下記の3種類しか販売されていません。
- Apple純正クリアケース
- Apple純正シリコンケース
- Apple純正レザーケース
上記の中で、クリアケース以外はMagSafeの円形跡が残るため、非推奨となっているのでケースのことなどを気にせずに使用するには消去法でクリアケース一択の状況です。
従来のワイヤレス充電のデメリットは、なんといっても本体がずれることによる充電ミスが起きていて充電できていないケースが発生することでした。
今回のiPhone用のMagSafeはこのワイヤレス充電のデメリットをカバーしていることが大きなメリットの1つと言えるでしょう。
実際に、iPhone12Pro本体にMagSafeを近づけると、かなり強めに吸着するような形でドッキングして充電開始します。
MagSafeで充電しながらでも邪魔にならずに操作可能
上画像の通り、厚みが5mmしかないため充電中にiPhone本体を操作しても邪魔じゃないため、支障が起きにくいです。
当然、インターネットサーフィンやSNS系は問題なく使用でき、横持ち縦持ち問わずAppのスマホゲームも問題なくストレスフリーで、操作できるのはゲームをする人にとっては非常に魅力的ですね。
【要注意】コードの断線はいつも以上に気をつける『対策あり!』
MagSafeは磁力が強いため、しっかりと本体に貼り付いてくれます。簡単にはMagSafe Chargerが外れないため、ケーブルに無理が生じやすいのでは?
iPhone所持者の大半の方がApple純正ケーブルの断裂のトラウマがあるかと思います笑
MagSafeを使った感じでは、あのApple純正ケーブルの断裂の悪夢がかなり発生しやすいと感じました。
通常のケーブルであればたかが、1,000円程度の出費ですが、MagSafeともなると約5,000円程するので、これは死守しなければなりません。
おすすめの対策があるで〜
素の状態のケーブル根本部分
このケーブルの根本部分を下左画像のパーツで保護すると驚くほど長生きするので、以下の対策がオススメです。
カラーはブラックと薄グレーで、なんにでも合うカラーです。もちろんApple製品ケーブル以外にも着用可能。
iPhoneSE2用やガジェット周りの有線充電ケーブルで必要になりそうなものには同様のものを着用中
左上のケーブルは本当に重宝していて、Amazonで何度も購入しています▼
MagSafe充電側とUSB type-C側の両方に着用しました。若干スタイリッシュではなくなりますが、5,000円のMagSafe Chargerを守るために背に腹はかえられませんね。
実際に、このケーブル保護カバーを着けてかた、断線したことは一回もないんよね!本当にオススメ!!
電源アダプタは付属しない:様々な充電器で出力計測
『MagSafe Charger』には、電源アダプターが付属していません。対応機種のiPhone12シリーズからも同封されていないことから、自身で用意する必要があります。
Apple公式では『Apple 20W USB-C電源アダプター』が推奨されています。
そこで、『iPhone12おすすめ充電器5選』から下記の電源アダプター(充電器)を使用していくつか出力を確認しますので、電源アダプター購入の参考にしてくださいね。
>> iPhone12おすすめ充電器シーン別5選の記事はこちら
MagSafe充電で計測
- Apple:20w USB-C
- Anker:PowerPort Ⅲ nano20W
- Anker:PowerPort Atom Ⅲ 30W
- Anker:PowerPort Atom Ⅲ 45W
- RAV Power:PD PIONEER 65W 2ポート
では上記を順にMagSafeの出力を確認していきますね。
1.Apple:20w USB-C
Apple 20w USB-C+MagSafeで計測
9.02V×1.40A=12.62W
2. Anker:PowerPort Ⅲ nano20W
Anker PowerPort Ⅲ nano20W+MagSafeで計測
8.90V×1.03A=9.1W
3. Anker:PowerPort Atom Ⅲ 30W
Anker PowerPort Atom Ⅲ30W+MagSafeで計測
8.91V×1.07A=9.5W
4. Anker:PowerPort Atom Ⅲ 45W
Anker PowerPort Atom Ⅲ45W+MagSafeで計測
9.00V×1.36A=12.24W
5. RAV Power:PD PIONEER 65W 2ポート
RAV Power PD PIONEER 65W+MagSafeで計測
9.00V×0.96A=8.64W
メーカー | 品名 | 出力(実計測) |
---|---|---|
Apple | 20w USB-C | 12.62W |
Anker | PowerPort Ⅲ nano20W | 9.1W |
Anker | PowerPort Atom Ⅲ 30W | 9.5W |
Anker | PowerPort Atom Ⅲ 45W | 12.24W |
RAV Power | PD PIONEER 65W 2ポート | 8.64W |
撮影時以外で、計測を続けているとApple純正の20w USB-C以外は、8W~12Wくらいがアベレージでした。
Apple純正の20W USB-Cのみ、安定して10W以上は計測しつづけていたので、MagSafeをメインで充電を考えているならApple純正の20W USB-Cがベストですね。
それ以外はそこまで大差ないと思うよ!その時の環境の誤差程度やったから!
充電時間/スピード
iPhone12Proで計測します。
MagSafe ChargerでiPhone12Proを充電するときは、ケース無しでもiPhone12Proは純正のクリアケースを着用してもどちらも問題なく充電スピードが変わらず充電できました。
充電を開始する前の残充電量が50%で、そこから10分おきの充電量%(中央)を図にするとこんな感じです。
TOTAL充電時間 | 10分/充電量(%) | TOTAL充電量 |
---|---|---|
0分 | 0% | 0%スタート |
10分 | 9% | 9% |
20分 | 10% | 19% |
30分 | 8% | 27% |
40分 | 7% | 34% |
50分 | 8% | 42% |
60分(1時間経過) | 9% | 51% |
70分 | 8% | 59% |
80分 | 8% | 67% |
90分 | 7% | 74% |
100分 | 6% | 80% |
110分 | 5% | 85% |
120分(2時間経過) | 5% | 92% |
130分 | 4% | 96% |
140分 | 2% | 98% |
150分 | 2% | 100% |
iPhoneはリチウム電池を使用しており、長持ちさせるために充電残量80%を境に、高速充電→トリクル充電(低速充電)に自動的に切り替わる仕様です。上記の通り、80%を超えるまでは10分ごとに7%から8%の充電ペースで、以降は4~2%になっています。
問題なく、通常の充電器と同様のスピードで充電できているね!
MagSafe充電は出力の割に充電速度が遅い
出力10W前後あるなら、30分もあれば本来はiPhoneの充電を40%以上はできるのですが、MagSafeはなぜか20%台という充電速度の遅さ。
この遅さには下記の通り理由があります。
MagSafe充電が遅い理由
電磁誘導で電力を供給するワイヤレス充電の充電効率の悪さです。直接電力を供給する有線の充電と比べて電力ロスが出やすい。電力ロスによりMagSafe充電器やiPhoneの本体温度が上昇すると、熱でバッテリーの劣化を招くので、MagSafe充電器からの供給電力を抑えるという仕組みです。
出典:imedhia
今後、改善されたMagSafe充電器が発売されてほしいですね。中々、ないとは思いますが。
MagSafeで最大出力を出すための条件
MagSageの最大出力は15Wあるのですが、最大出力15Wを出すためには電源アダプタ(充電器)にややこしい条件があります。
ややこしい条件の詳細はApple公式ガイドにて公開されています。条件は下記の通り2点。
- USB-Cで充電する
- 「9V=2.22A」または「9V=2.56」以上のアダプタを使用すること
「RAVPower RP-PC150」などの充電器は純正じゃなくても、9V=2.22Aの出力が可能なので、問題なくMagSafe充電に対応しています。
MagSafeは出力の割に、充電スピードが遅いのが難点だよね。
まとめ
MagSafeの磁力に関しては初めて使う人は結構疑ってしまうかもしれませんが、使ってみると印象とは異なる使用感を良い意味で感じることができるアイテムです。
過去のMacBook等を所持していた人は電源アダプターに使用されてたMagSafeをイメージしてもらえば問題ないです。
着脱が簡単で本体操作中にも邪魔をせずにワイヤレス充電ができるアイテムなので、これまで充電しながらiPhoneを操作することが多かった人にはおすすめできる製品です。
あとは置型でもよくズレていてワイヤレス充電できていなかった人にも、おすすめできます。
ただし、良い部分だけではありません。Apple純正レザーケースに跡が残らないようにすることやアルミ部分が硬いため、ケースをつけない人のために本体と接着部分に傷がつきにくくするなど改善の余地はあります。
興味があれば、一度検討してみる価値はあるのでぜひ本記事を参考にしてくださいね。
- iPhoneを最大15Wワイヤレス充電可
- 磁力が強く充電ミスが起きない
- 互換性の高さ
- 充電中の本体操作がしやすい
- 純正レザーケースは跡が残る
- 早くに断線の恐れあり
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