Anker 733 Power Bank レビュー|(GaNPrime Power Core 65W)MacBook Air/Proを充電できるハイブリッドモバイルバッテリー
- MacBookを自宅でも外出先でも充電したい
- 3台のデバイスを同時に充電したい
- 充電器とモバイルバッテリーをひとまとめにしたい
Ankerの新プロダクト「GaNPrimeシリーズ」から、充電器+モバイルバッテリー性能を誇るハイブリッド型の充電機器Anker 733 Power Bankを紹介します。
本機は、最大65WとMacBook Proを急速充電できる性能を誇る充電器でありながら、3台同時に充電できます。
さらに外出先でコンセントがない場面でも充電できるモバイルバッテリーとしても活躍できる人気のハイブリッドタイプ。
これまでも充電器とモバイルバッテリーを1つにしたような充電機器はありましたが、この733 Power Bankは一味違う。
全く発熱しないうえに、ハイブリッドタイプでは異例とも言える65Wの高出力というハイスペックを誇ります。
これから、充電器・モバイルバッテリーを新調しようかなぁ。と考えていた人は是非参考にしてください。
Anker 733 Power Bank
評価:
※評価日:2022年1月4日
こんな人におすすめ
- MacBook Airクラス以下のデバイスを複数持ち
- 充電器とモバイルバッテリーを一元化したい
- 安全重視で発熱しない充電機器が欲しい
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)の基本情報
Anker新技術の「GaNPrime™」を備えたAnker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)の特徴・スペックを見ていきます。
GaN (窒化ガリウム) のパワー・放熱性などをさらに進化。より安全性を高めかつコンパクトで、高出力の100W以上に対応を実現可能したAnkerの最高峰充電技術です。
特徴
- モバイルバッテリー+充電器のハイブリッド型
- USB-C×2+USB-A×1の3ポートで最大65W出力
- Anker独自の新技術「GaNPrime™」を採用して超高出力 & 小型化
- ActiveShield™️ 2.0によりさらなる安全性を確保
- 容量10,000mAhでiPhone 14を約2回充電可能(だいたい1.8回ほど)
Anker 733の特徴は65Wの高出力かつ小型充電器顔負けのスペックでありながら、まさかのモバイルバッテリー性能がついた次世代ハイブリッド型の充電機器です。
※充電器使用時とモバイルバッテリー使用時はUSB-Cの出力が異なります。「充電器時=最大65W」「モバイルバッテリー時=最大30W」
いや、これすごいよ!本機1つあれば、外も中もこの充電機器1つで立ち回れる人増えるはず。
スペック
ブランド | Anker |
製品名 | 733 Power Bank (GaNPrime Power Core 65W) |
重量 | 約320g |
サイズ | 横幅:111mm 奥行:63mm 厚み:31mm |
カラー バリュエーション | ブラック ガンメタのツートンカラー |
モバイルバッテリー 容量 | 10,000mAh |
パススルー | ◯ |
充電器時 出力 USB-C | 5V = 3A 9V = 3A 12V = 1.5A 15V = 3A 20V = 3.25A 最大65W |
充電器時 出力 USB-A | 5V = 3A 9V = 2A 10V = 2.25A 12V = 1.5A 最大22.5W |
モバイルバッテリー時 出力 USB-C | 5V = 3A 9V = 3A 12V = 1.5A 15V = 2A 20V = 1.5A 最大30W |
モバイルバッテリー時 出力 USB-A | 5V = 3A 9V = 2A 10V = 2.25A 12V = 1.5A 最大22.5W |
最大65Wって、MacBook Pro 13インチを急速充電できる出力です。かなり強い。
ただモバイルバッテリーのときは最大30Wだから、MacBook Pro持ちよりMacBook Air持ちの方におすすめです。
ちなみに充電器時の状態は出力65Wあるため、M1 Pro/Max MacBook Pro 14インチだと7〜8割の速度で充電できます。
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)の開封レビュー
Anker 733 Power Bankの開封レビューをしていきます。
※本機は長期レビューで過去に一度開けて使用し続けています。
パッケージ/付属品
パッケージは見るからに高級製品のそれ。Apple製品同様、背面にペリペリ剥がすシールがついていて開封テンションあがるタイプです。
付属品は本体組めて5点。
- Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W) 本体
- USB-C & USB-Cケーブル0.6m
- 取扱説明書
- 24ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後) の案内
- カスタマーサポート
外観デザイン
本体はブラックカラーとなっていますが、他のGaNPrimeシリーズ同様にブラック×ガンメタのツートンカラーでシンプルにかっちょいいです。反対側も同じデザイン。
右上のGaNPrimeのロゴがないだけです。
側面はUSB-C×2+USB-A×1の3ポート構成。上部には電源ボタン及びモバイルバッテリー時のバッテリー残量LEDが備わっています。
逆側にはプラグと各種仕様・規格の表記あり。安心のAnker製品なので、当然ですが、PSEマークも入っています。
プラグは出し入れ可能なタイプ。結構固めなので、長期利用してもグラグラすることはなさそう。
サイズ/重量
重量は320gで、MacBook用モバイルバッテリーやiPad用のモバイルバッテリーの中でも上位クラスで重たいです。
重たいのは本機使用時におけるネックポイント。
サイズは約111 x 63 x 31mmで、いわゆる小型モバイルバッテリーに入る部類ですが、重量があるので小さく感じにくいですね。
ただ、長辺が111mmとそこまで長くないので、手にも収まりいいし小型のガジェットポーチに収納できるのはありがたい。
- サイズ:約111 x 63 x 31mm(※プラグ部を除く)
- 重量:320g
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)の充電性能レビュー
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)の充電性能をチェックしていきます。
各ポート使用時の出力は以下のとおり。
出典:Anker
全部チェックすると膨大な量になるので、以下の3つに絞って電圧チェッカーでチェックしていきます。
- USB-Cポート使用時
- USB-Aポート使用時
- 3台同時使用時
順に見ていきましょう。
USB-Cは2ポート・充電器時は最大65W/モバイルバッテリー時は最大30W
733 Power Bankをコンセントにつないで、充電器として使用。
理論値 | 実測値 |
---|---|
65W | 56W |
MacBook Pro 13インチの受電は60Wほどなので、平均して55W前後を給電していました。
この出力があればMacBook Pro 13インチを2時間かからずしてフル充電できます。
次に、733 Power Bankをコンセントから抜いて、モバイルバッテリーとして使用。
理論値 | 実測値 |
---|---|
30W | 28W |
本機のUSB-Cは、充電器として最大65W、モバイルバッテリーとして最大30Wです。よって、最大値に近い数字で給電していることがわかります。
安定感も高く、このまま数十分見ていましたが最低25W以上でMacBook Proを充電することができていきました。
ただ、このモバイルバッテリー使用時に出力が下がるのはMacBook Pro持ちとしては残念。惜しい。
30WだとMacBook Airの充電は可能だけど、MacBook Proだと充電しながら使用するにはちょっと厳しいんだよね
USB-Aは1ポート・ 充電器時/モバイルバッテリー時ともに22.5W
733 Power Bankは充電器としても、モバイルバッテリーとしても22.5WでUSB-Aを使用できます。
ただ規格的にApple製品だと、22.5Wは難しいんですよね。この辺は全部説明すると長くなるので、iPhone=USB-Aの仕様が普通とは違う。と思っておけばオーケーです。
相性が悪いとはいえ普通に10W以上では充電できます。
iPhone 14 Proを12W前後で充電できました。
このW数だとシリーズにもよりますが、iPhoneを30分で30%~40%充電できます。
最大3台同時充電可能
733 Power Bankは最大3ポート同時使用できます。
出力は接続デバイスに応じて、自動配分されるため、MacBook Proのような必要なW数が高いデバイスだと30W~40W振り分けられます。
今回だと
- USB-C 1
MacBook Pro:約40W - USB-C 2
iPad mini:約20W - USB-C 3
iPhone:5W
くらいで充電することができました。
上記のことから、733 Power Bankは、「ノートPC・タブレット・スマホ」を同時に充電できるハイブリッド型充電器だということがわかります。
モバイルバッテリーの容量は10,000mAh
733 Power Bankのモバイルバッテリーとしての容量は最大10,000mAh。
この容量がどれくらいなのか、Apple製品を目安にわかりやすく表をつくりました。
Appleデバイス | 10000mAhの充電回数 |
---|---|
MacBook Pro | 0.3回〜 |
MacBook Air | 0.5回前後 |
iPad | mini:1.5回~2回 無印/Air:1回~1.5回 Pro:1回前後 |
iPhone | 1.5回~2回 |
モバイルバッテリー使用時は、iPadやiPhoneと相性が良いことがわかりますね。
容量10,000mAhだと、MacBook Air/Pro用モバイルバッテリーとして考えるのは若干心もとない性能になっています。
よって、MacBook用モバイルバッテリーとして購入するのはあまりおすすめできません。素直にMacBook用モバイルバッテリーを購入することを推奨します。
残量はLEDライト表記
4段階で表示されています。
2回押すと緑色に点灯してAirPodsやApple Watchなどの充電に最適化される定電流モードになります。
動作温度はMAX30°くらいか
本機はGaNPrimeシリーズです。
Anker独自技術「GaNPrime」を採用しているため、高出力以外に小型化と安全性をより高めている充電機器に仕上がっているため、発熱もほぼしません。
公式サイトではMAX35°表記がありますが、実測は何度か計測しましたが30°いかなかったんですよね。
今までの充電機器にないほど発熱を抑えられていて感動。
本体充電時間は約2時間
733 Power Bank本体の充電時間を計測したところ、約2時間でフル充電できました。
また、パススルー充電にも対応しているため、モバイルバッテリー本体とデバイスを同時に充電できるので便利に使用可。
数年前だとモバイルバッテリー本体の充電に6時間くらい必要だったから、そう思うと爆速になったね!
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)の良かった点・気になった点
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)を使用して良かった点・気になった点をまとめました。
良かった点
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)の良かった点は以下の3つ。
- MacBook Airクラスのラップトップ持ちはこれ1つでOK
- 発熱が異常に低い
- 高性能ハイブリッド型でよりフレキシブルに活躍
MacBook Airクラスのラップトップ持ちはこれ1つでOK
モバイルバッテリー使用時のことと考えると、MacBook Air以下のデバイスを複数持ちの人だったら、これ1つあれば色んな立ち回りができるようになります。
他の充電機器がほぼ不要になるよ!懸念はモバイルバッテリー容量が10,000mAhってことくらい!
発熱が異常に低い
発熱が抑えられているのは、安全面のほか接続しているコンセントやデバイスに対してもメリットでしかないはず。
ひどいアイテムだと充電時は50°くらいまであがることがあるので、本機なら火事などの心配もほぼなしです。
高性能ハイブリッド型でよりフレキシブルに活躍
充電器・モバイルバッテリーを同時に使用できるハイブリッド型としては、65W出力+小型なのでどんな充電環境でも使用しやすいです。
気になった点
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)の気になった点は2つ。
- モバイルバッテリー時に出力低下
- モバイルバッテリーの中でもダントツで高い
モバイルバッテリー時に出力低下
1番のネックは充電器使用時とモバイルバッテリー使用時の出力の違いが挙げられます。
- 充電器時
→USB-Cは65W - モバイルバッテリー時
→USB-Cは30W
この製品ほんとこのデメリットのせいで全体の評価が下がるので、ホント惜しい。めちゃくちゃ惜しい。
このサイズ感でモバイルバッテリー時に65W出力できたら正直文句なしでした。
次回作で、充電器使用時とモバイルバッテリー使用時のワット数が変動しないことを期待して楽しみに待ちます。
メイン機が30Wで充電できるMacBook Airの人なら、超おすすめできるモバイルバッテリーであることは間違いないよ!MacBook Proだときつい。
モバイルバッテリーの中でもダントツで価格が高い
本機はなんと、現在15,000円ほどしちゃいます…さすがにモバイルバッテリーと充電器にこんなに出せないよ。
って人も多いかと。
でも仕方がないかもです。Ankerのプレミアムブランドのような形で、GaNPrimeシリーズとして世に放たれてますからね。
Anker側も、これまでの通常の価格設定アイテムも併売してくれているので、この辺はさすがといったところ。
価格がネックな方で同様の性能を求めている人はAnker 521 Power BankやAnker PowerCore Fusion 10000 がおすすめですよ!
関連 Anker PowerCore Fusion 10000 1ヶ月レビュー丨すごい!容量倍増モバイルバッテリー
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)をおすすめの人・おすすめできない人
最後にAnker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)をおすすめの人・おすすめできない人を書きます。
こうまとめていくと、本機は間違いなくM2 MacBook AirやM1 MacBook Air、もしくはiPad Proがメイン端末の人のための充電機器でおすすめできますね。
逆に、ハイパワーが必要なMacBook Proクラス以上のデバイスを持っている人や価格を重視したい人にはおすすめできません。
価格も出力もお手軽タイプがいいならAnker 521 Power Bank
製品名 | 733 Power Bank | 521 Power Bank |
重量 | 約320g | 約200g |
サイズ | 横幅:111mm 奥行:63mm 厚み:31mm | 横幅:71mm 奥行:60mm 厚み:31mm |
モバイルバッテリー 容量 | 10,000mAh | 5,000mAh |
ポート数 | 3ポート USB-C×2 USB-A×1 | 2ポート USB-C×2 |
パススルー | ◯ | ◯ |
充電器時 出力 USB-C | 65W | 45W |
充電器時 出力 USB-A | 22.5W | 非搭載 |
モバイルバッテリー時 出力 USB-C | 30W | 20W |
モバイルバッテリー時 出力 USB-A | 22.5W | 非搭載 |
価格 | 14,990円 | 8,990円 |
本機と近いレベルで使用することができ充電器+モバイルバッテリーのハイブリッド型のPower Core Fusion 45Wがあります。
こちらは最大45W出力で、本機733 Power Bankの65Wには劣りますがMacBook AirもMacBook Proも充電可能。
※ただしモバイルバッテリー使用時は最大20W
基本は自宅で使用する、もしくは出先でモバイルバッテリーとして充電するのはiPadのようなタブレットが目的ってかたにはピッタリの充電機器です。
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)レビュー【まとめ】
Anker 733 Power Bank(GaNPrime Power Core 65W)レビューを書きました。
- MacBook Airクラスのラップトップ持ちはこれ1つでOK
- 全く発熱しない
- 高性能ハイブリッド型でよりフレキシブルに活躍
- モバイルバッテリー時に出力低下
- モバイルバッテリーの中でもダントツで価格が高い
本機のサイズは決して小さくないためそこだけ見ると、あまり気づかない人も多いと思いますが「ハイブリッド型」「最大出力65W」を考慮すると十分小さいんですよね。
結構サイズ面がネックという声もありますが、ボクは充電器の時とモバイルバッテリーの時で出力が落ちてしまうことが1番残念でした。
ただ、MacBook Airクラス以下(iPadやiPhone含む)を複数もっていて「モバイルバッテリーとして、充電器として」使用したい人にピッタリの充電機器なのは間違いありません。
上記に該当する人や興味がある人は一度チェックしてくださいね!ではまた!
※当記事内で紹介しているリンクは一部Amazonアソシエイトリンクがあります
// ポイント最大46倍還元//
9月19日(木)20:00〜9月24日(水)01:59