Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Charger レビュー｜デュアルPD3.1を備えた高速充電器

この記事はBelkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Charger レビュー記事です。

Belkinからミニマルデザインの清楚な佇まいからは想像できないほど超高出力でハイスペック充電器が登場しました。

本機はPD3.1（EPR）対応で単ポート最大140W/複数ポート最大142Wの高出力に対応しているため、1台で急速充電はもちろん4台同時に急速充電ができる仕様になってます。

また、高出力充電器にありがちな「発熱」も完璧に抑えることに成功しているので、非常に安全に使うことができる高次元で各デバイスを充電することができる急速充電器。

早速reviewしていきます。

本機を使用して100W以上で充電するにはEPR対応専用ケーブルが必要です↓

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Charger レビュー

早速Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerの「スペック」「デザイン」「サイズ」などのレビューをしていきます。

スペック

本機はUSB PD対応、しかもPD 3.1 EPR（Extended Power Range※拡張電力域）です。これがどういうことかというと以下のとおり。

項目	Belkin BoostCharge Pro 140W
サイズ（約）	76×96×25 mm
おもさ（約）	336g
USB PD	PD3.1
ポート	4ポート USB-C×3 USB-A×1
単ポート 最大出力	140W
複数ポート 最大出力	142W
電力自動 配分	×
急速充電規格	USB PD3.1 / PPS / QC5.0
価格（約）	14,985円

PD3.1から可能になった100W ～ 240W の範囲の超高速充電が可能。スペックどおり使うには、EPRをサポートできるBelkin USB-C to USB-C 240Wケーブルのような専用ケーブルが必要

付属品

Belkinコーポレートカラーが光る清潔感あるパッケージで登場。付属品は以下のとおり。

外観デザイン

Apple純正充電器のような白みが強いホワイトカラー一色で清潔感が強烈。ホワイトデスクや淡いお部屋にピッタリのカラーリングとデザインです。

側面には、各認証マーク記載。

ポートもホワイトカラーとグレーでまとめています。

プラグは収納式かつ海外対応プラグへ取替可能

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerのプラグは飛びしたままではなく、収納できるタイプなので持ち運びにも便利です。

大型タイプの充電器だと、決まった場所で使う人も多いと思いますが、持ち運びを考えている人も助かる機構がこのプラグ収納式充電器。

さらに、USB-C・Aの急速充電器の中では珍しいプラグ取り外しが可能です。これはApple純正のMacBook Pro用高速充電器と同じ仕様。

海外出張や旅行を行く人は日本で使う時と同じ感覚で使えるし、プラグさえあれば充電器を書い直ししなくて良いのでお財布にも優しい設計です。

各ポート

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerの各ポートの最大出力は次のとおり。

1台充電時はMAX140Wの出力で給電でき、最大4台同時充電時は65W＋45W+20W+12Wの最大142Wで給電できるハイスペックな高速充電仕様となったポート周り。

C2+C3の2台使用時は合計65W。そのほか2台、3台充電時は使用するポートにより異なります。

サイズおもさ

サイズは76×96×25 mmです。ポケットに忍ばせるにはちょっと厳しいサイズなので、大容量ガジェットポーチのような持ち運べるバッグは必要ですね。

大きいといっても、本機はGaN搭載しているためこれでもかなり小型タイプ。

よって、デザイン重視で容量がそこまで多くないaso TOFTPOUCH+のMやLのようなガジェットポーチでも収納できちゃいます。

おもさは約336ｇ。（公称：360g）

正直重たい充電器なので、日々の持ち運びにはおすすめできません。たまにならって感じでしょうか。

延長コンセント使用時のサイズ感

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerは、高性能と引き換えにサイズ・おもさは大きく重たくなっている充電器。

したがって、MacBook充電器のような大型になりやすい急速充電器でコンセント向きが縦向きだと、干渉しやすいので注意がいります。

とはいえ、画像のとおり比較的小さいサイズの充電器、「iPhone用の充電器」や「iPad用の充電器」ならコンセント向きが横向きなら同時使用しやすく感じました。

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerを使って充電した【特徴】

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerで各デバイスを充電しながら、本機の特徴や使用感をまとめていきます。

順に見ていきます。

各ポートの出力がわかりやすい

複数ポートの急速充電器を所持したことがある人はわかると思いますが、どのポートで何ワット充電できるんだっけ？って結構忘れますよね。

で、大半の充電器は側面などに出力の記載があるのですが、細かくて見づらかったりします。

しかし、Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerはご丁寧にポート部分にすべての出力記載があるんですよね。

つまり「このデバイスはこのポートを使うと◯Wで充電できるんだな」って視覚的にわかるように配慮されてるんですよね。

デザインの是非はあるでしょうが、わかりやすさを重視するなら最高です。

140W PD3.1 テクノロジーを搭載した本機はApple USB-C – MagSafe 3ケーブルと組み合わせると、MacBook Pro 16インチ (M2 Pro、2023) を約28分で 0 ～ 50% で最適に充電できます

急速充電規格PD3.1対応（PPSも対応）

本機をUSBチェッカーで急速充電規格を調べたところ以下の結果に。

PD3.1（EPR）対応でPPS、QC5.0の高速充電に対応で間違いないです。

急速充電規格のど定番USB PDですが、現在市場の多くはPD3.0規格が大半を締めてます。

本機のようなPD3.1規格は、いわゆる100W超えの高速充電器のみにあてがわれているため、いわば高級モデルの充電器によく使用されている規格です。

本機はこのPD3.1（EPR）に対応しているため、140Wの爆速充電を実現。

さらにオプションのPPS対応で、Galaxy 、Galaxy Noteを爆速充電できるようになってます。

純正充電器はサイズがもっと大きく単ポートしかない

Apple純正の140W充電器はサイズも大きくポートも1つしかないため、本機のようなフレキシブルに使用できるPD3.1規格の充電器は重宝します。

※画像のApple充電器は140Wではなく96Wタイプの充電器で一回り小さいサイズ

4ポート搭載140Wでラップトップや＋αデバイスをフルスピードで充電

単ポートだと140Wですが、4ポート同時充電時は合計で142Wの出力で複数のデジタルデバイスを急速充電できます。

出力が低い充電器で4ポート搭載していても実質使いやすいのは2ポートや3ポートになりやすいので、4ポート使用時でも充電能力高いため実用性の高いポート出力構成と言えます。

本機は電力自動配分機能も備わっているので、ポートに接続されたデバイスに適切な電力を供給することが可能。※特に名称はなし

単ポート使用時のプロトコルを検出した結果はこちら

EPR対応ケーブル使用時は28V×5Aの140Wの通知あり。

本機はUSB PDの「パワールール」どおり、5.0V以上で3.0A/5.0Aの電流値を通知されているため、Anker Power IQ3.0のような仕様違反ではなく、純粋なUSB仕様で作られています。

EPRの100W以上で充電するには、専用ケーブルが必要です↓

関連 Belkin BoostCharge USB-C to USB-Cケーブル 240Wレビュー

特にPPSが強力な充電器

本機は他社のPPS対応充電器と比較すると、PPSの対応能力が突出しています。

2023年になりPPS対応デバイスも以前に比べて増えてきましたね。

以前から、GalaxyユーザーはPPSの恩恵を享受していましたが、本充電器を1つ持っておけばさらに強烈な充電環境を構築できますよ。

交換式プラグで海外出張時も使える

本機はプラグ可変式で、取替できるタイプ。

これはサードパーティ製の充電器でも非常に稀で、海外へよく行く人からすると稀有な存在といえるでしょう。めちゃくちゃ重宝すると思います。

発熱はほぼしない素晴らしい

140W4ポートと聞くと、安全面はどうなんだ？って気になる人も多いはず。

ってなことで、Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerを4ポート使用して30分後の温度をサーモグラフィで計測しました。

30分経過時はちょうどデバイスが急速充電中になっていて、充電器側も一番頑張っている時間帯。

この時間での温度が約41°で「ほぼ発熱しない充電器」という結果に、これはすごい。

これなら自宅や事務所の目が届きにくい場所で固定しても安全で使いやすいですね。

過充電保護など安全面も備わっている

BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerは、安全性能も高く以下の多重保護システムを有している急速充電器です。

これにより、異常発熱にも繋がりにくく、全体通して安全に使用できるように作られています。

本機は電気用品安全法が定める技術基準を遵守しています。

国際的な安全規格「IEC 62368-1」の基準、または世界各国の基準にも準拠

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerの気になった点

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerを使ってみて気になった点は以下のとおり。

壁挿しコンセント使用時に安定しにくい

ボディサイズとおもさが要因となり壁挿しコンセントで安定しにくい使い方があります。

3口コンセント使用時

壁挿し時はやっぱりという挙動に。壁挿しで使用時、「ケーブルの抜き差しだけでも抜け落ちる」くらい安定感はありません。

まぁこれはBelkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerに限らず、100W超えてくる大きめかつ重たい充電器の宿命ですね。

一見Belkinっぽくない情報量の多いデザイン

Belkinと言えば、Apple信者御用達のブランド。

そんなBelkinだからこそ、ミニマル・シンプルなデザインを数多く開発＆販売してきました。

この流れからいうと、本機Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerもいつもながらのデザインかと思いきや実用性にもステテータスを振り切った形に。

画像のように充電時にどこを使うべきかわかりやすさを最も重視した形になっています。文字色が薄めのグレーで視覚ノイズは控えめになるようにはしてくれてます。

Belkinといえば、シンプルなデザインだからと考えて買うと、ポート周りを見てがっかりしちゃうので要注意。

その他おすすめの100Wクラス高速充電器と比較

USB-C PD3.1対応で100W超えている急速充電も市場に増えてきましたが、その中でもボクがおすすめする他の充電器とBelkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerを比較しました。

項目	Belkin BoostCharge Pro 140W	CIO NovaPort TRIO 140W	Anker 747 charger GaNPrime 150W
サイズ （約）	76×96×25 mm	63×69×29mm	68 x 61 x 31mm
おもさ （約）	336g	221g	232g
USB PD	PD3.1	PD3.1	PD3.0
単ポート 最大 出力	140W	140W	100W
複数ポート 最大 出力	142W	142W	150W
ポート	4ポート USB-C×3 USB-A×1	3ポート USB-C×3	4ポート USB-C×3 USB-A×1
電力自動 配分	◯ 名称はなし	◯ NovaIntelligence	◯ Power IQ4.0
価格（約）	14,985円	13,000円	13,000円

スペック表を見てわかるとおり、140Wクラスの充電器でも多種多様です。

本機はPPSにより特化しているモデルで、Appleユーザーでなくとも急速充電の恩恵を受けやすい充電器。

どれが良い！ってより何を重視するかが重要だと思います。

自分がどれを買えばいいかわからない方は以下を参考にどうぞ

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Charger レビュー【まとめ】

Belkin BoostCharge Pro 140W 4-Port GaN Wall Chargerのレビュー記事でした。

実用性が高く、安全面に配慮されたPD３.1（EPR対応）の急速充電器を探していた人はぜひ本機を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

価格はそれなりにしますが、これまでにない未知の充電体験を味わえる代物になってます！ではまた！

本機を使用して100W以上で充電するにはEPR対応専用ケーブルが必要です↓