Anker Soundcore Space Q45 レビュー|堅実な進化を遂げた完全ワイヤレスヘッドホン

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この記事で分かること
- Anker Soundcore Life Q45 (ブラック)の使用感/比較レビュー
- 外音取り込みを5段階で調整できる完全ワイヤレスヘッドホン
- LDAC対応でクリアなサウンドを楽しめるワイヤレスヘッドホン
Ankerのワイヤレスヘッドホンシリーズといえば、SoundCoreシリーズ。
SoundCore Q35が出てから、約半年すぎたころに新型のSoundCore Space Q45の本機が登場しました。
先月のブラックフライデーで購入して、約1ヶ月使用したので1ヶ月レビューを書いていきます。
結論からいうと
正当進化したSoundCoreのワイヤレスヘッドホンで、クリアな音を楽しめる優等生ヘッドホンの1つ!です。
ただし、大幅な感動進化などはなく、無理して新型のSpace Q45を買わなくても良いかな?というのが本音です。

ちなみにですが、低音ブーストは、旧型のQ35とそこまで違いはありませんが、音質全体がクリアで心地よいサウンドを奏でるようになっています。
- ノイキャン+外音取り込みモード搭載モデルが欲しい
- 2万円を切って価格が高すぎない高品質なワイヤレスヘッドホンが欲しい
- 低音が強調されている重たい音源・音質が好み

Anker Soundcore Space Q45レビュー
旧作のAnker Soundcore Life Q35は低音が強調されているヘッドホンでしたが、Space Q45はどんな特徴があるのか先にチェックします。
1分でわかる特徴
- アクティブノイズキャンセリング対応
※初のウルトラノイズキャンセリング 2.0 - 外音取り込み5段階調節
- 高音質コーデックのLDAC対応
- 有線接続時、無線接続時ともにハイレゾ対応
- 超ロングバッテリー(最大65時間再生)
- Bluetooth 5.3対応
- Soundcore アプリに対応
Bluetoothも最新5.3対応で、接続距離・安定性が向上。
高音質コーデックのLDACは引き続き有線・無線ともに対応で、アプリ側から制御できます。
※LDACはiPhoneなどのiOS端末は非対応
さらに、SoundCoreといえば、Anker独自のノイキャン「ウルトラノイズキャンセリング」ですが、本機は2.0を搭載しています。
Ankerの独自技術のアクティブノイズキャンセリング (ANC)です。機能とアプリによる環境モード選択を組み合わせて、「交通機関・室内・室外」に応じて、最適な強度のノイズキャンセリングの効果を発揮する
スペック
商品名 | Anker Soundcore Space Q45 |
役割 | ヘッドホン(有線・無線) |
重さ | 295g |
再生可能時間 | ・最大65時間 (通常再生時) ・最大50時間 (ノイズキャンセリングモード使用時) ・最大45時間 (LDAC使用時) ・最大37時間 (LDAC使用かつノイズキャンセリングモード使用時) |
充電時間 | 2時間 |
充電端子 | USB Type-C |
Bluetooth接続 | Bluetooth 5.3 |
Bluetoothプロファイル | AVRCP,A2DP,HFP |
対応コーデック | SBC/AAC/LDAC |
アプリ対応 | ◯ |
周波数応答 | 20Hz-20KHz (Bluetooth接続時) 20Hz-40KHz (LDAC 990kbps音源かつBluetooth接続時) 20Hz-20KHz (AUXケーブル接続時) |
カラバリ | ブラックのみ |
保証 | 18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後) |
Anker Soundcore Space Q45の開封時
開封時のレビューで付属品やデザイン、使用感を見ていきます。
外箱/付属品

Ankerのヘッドホンといえば!のパッケージ

内側の梱包はQ 35のときより簡易的になっています。これもエコですかね。
ここまでの感じは、本機 Space Q45より旧型Life Q 35の方が全体的に高級感があるので残念。

付属品はこちら。小物を収納するポーチなどもなくなっています。必須じゃないけどちょっと寂しいねぇ。

3.5mmのAUXケーブル(オーディオケーブル)は物理ボタンがなくなっているので、すべてヘッドホン本体側で制御する必要あり。
有線メインで使用する人は、旧型の方が使いやすいですね。

充電用ケーブルはUSB-A to USB-Cです。
Q 35で同梱されていた航空機用プラグプラグは、今回ついていないので、飛行機内で使用したい人は別途変換プラグを購入する必要あり。
- Soundcore Space Q45
- USB-C & USB-Aケーブル
- 3.5mm AUXケーブル
- ハードトラベルケース
- クイックスタートガイド
- 安全マニュアル
- カスタマーサポート
外観/デザイン

キャリングケースはオーバルタイプでプラ系タイプでサラッとした手触り。SoundCoreロゴがプリント加工されている。
使いやすいファスナーとフックは健在


ファスナーのプルタブもがっしりしていて開閉しやすいです。付属品が良い感じ。

内側は高級ヘッドホンのように、収納ポジションを決めて収納することができるようになっています。収納時はかなり高級感あり。

ケース内側にLとRの表示があるため、迷わず収納可能。

両耳とも耳あての可動部分が約90度。

ヘッドホン全体はマットな質感×金属×ダークカラーで高級感を醸し出しています。
細部までこだわりを感じるAnker社きってのイケメンワイヤレスヘッドホンっていうデザインです。
両耳のボタン

ボタンやポートの配置は、画像左側から以下のとおりです。
- 音量上げる/下げる
- 再生/停止
- オーディオジャック

ボタンやポートの配置は、画像左側から以下のとおりです。
- USB-Cポート(充電用)
- 電源ボタン(3秒長押しで電源ON/OFF)
- ノイズキャンセリングと周囲音取り込みモード切り替えボタン
ボタンやポートをまとめるとこんな感じ
長時間つけても痛くない、蒸れにくく聞き疲れしないヘッドホン


ハリ・コシがあるイヤーパッドが備わっていて快適なフィット感を実現。
長時間着用しても耳自体が痛くなることはなかったです。

イヤーパッド耳全体を包み込むタイプのイヤーパッド。ややオーバーサイズ気味に作られているから蒸れにくいよ!

内部のスクリム(防塵布)にはLとRの文字が入っています。装着時にもわかりやすい目安ですね。
生地と文字が区別しやすいコントラストが高めになっています。
ヘッドバンド部分は伸縮可能


金属部分はヘアライン加工が施されていて、ビジュアル面を支える1つのパーツと化しています。
旧型は樹脂製だったので、ランクアップ。
ヘッドバンド部分は片耳約40mmほどの伸縮が可能なので、頭が小さい・頭が大きいって人も対応できるようになっています。

ヘッドバンドの可動部は広いにこしたことはないね!これのおかげでアジャストできるよ!
ヘッドバンドのクッションが薄め

これは個人的には残念でした。
ヘッドバンドのクッションはボクは厚みがあるタイプが好き。理由は、頭がいたくなりにくいから。

本機のクッションはデザイン重視か、旧型Q35よりもクッションの厚みが半減くらいになっていて、頭を支えるにしてはやや心もとないです。
ただ、ヘッドバンドの可動域が広いので調節して、頭を締め付けすぎないようにすれば痛みを感じることはないので、使い方に工夫をすれば大丈夫です。
可動部分は5°〜10°の間


イヤーカップ内外で約10°の遊ばせる部分があるため、長時間着用時も耳がいたくなりにくいです。
再生時間:最大40時間(ANC on)/60時間(ANC off)
連続使用時間
使用モード | 使用時間 |
---|---|
通常モード | 最大65時間 |
ノイズキャンセリングモード | 最大50時間 |
LDAC使用 | 最大45時間 |
LDAC使用かつノイズキャンセリングモード | 最大37時間 |
Soundcore Life Q45の本体充電時間は2時間。
たった2時間充電で37時間〜65時間連続使用できると使い方によっては、2週間くらい充電不要になります。
サイズ/重量


重量は約295g。
重たくはないけど、軽すぎるって感じでもないいわゆる普通のタイプ。
ただ、イヤーパッド部分が若干大きくなり、さらにクッション性が向上していることもあり、この重量があっても長時間使用したときに耳が痛くなりにくいです。

ケースはハードタイプだから、ガシガシつかっても中身が安全なのもうれしいね!
マルチポイント接続対応

本機は、便利な※マルチポイントにも対応しています。
個人用メインスマホと仕事用サブスマホなどを使い分けている人便利な機能。
マルチポイントは、2台の親機を同時に接続できる機能のこと。 たとえば、個人用のスマホと仕事用のスマホどちらに着信があっても1台のヘッドホンで接続して通話が可能です。
Soundcoreアプリに対応

Ankerのワイヤレスイヤホンん、ヘッドホンの選ばれしモデルのみ使用が許される専用アプリの「Soundcoreアプリ」にも対応しています。
- ファームウェアの更新
- タッチの操作方法
- 装着検出
- クイックスタートガイドの閲覧
- イコライザーの調整やカスタマイズ
- 睡眠モードでヒーリングサウンド
- ノイズキャンセリングモードの切り替えやモード設定
Anker Soundcore Space Q45のペアリングは簡単



ペアリング手順
- Space Q45の電源ボタンを長押し
- 接続するデバイスのBluetooth画面へ行く
- 接続して完了
それでも不明ならAnker公式のSpace Q45のマニュアルをチェック!
Anker Soundcore Space Q45の音質・ノイズキャンセリング

ヘッドホンとして重要なAnker Soundcore Space Q45の「音質」「ノイキャン」性能をチェックしていきます。
音質
音質はAnkerが得意なドンシャリタイプかと思いきや、これまでのSoundCoreヘッドホンより、随分軽快でクリアな音質に生まれ変わった気がします。
LDACハイレゾ搭載で、音をより鮮明に細かく聞き分けるのが得意な本機です。iOS系が対応していないのは常々残念ですが。

二層振動板ドライバーを搭載していて、LDACも合わさることでこれまで以上にクリアで解像度の高い音を楽しめるようになっています。
低音から高音まで癖がなく、これまでのSoundCoreヘッドホンの低音強調イメージが一新しました。
長時間着用しても、聴き疲れなくナチュラルに楽しむことができます。
指向性が強い高音は定位を把握しやすく、音場も狭くない。初心者から中級者までは満足できるヘッドホンだと感じますね。

物価高騰の中、2万円以内でノイキャン×LDACのワイヤレスヘッドホンはさすがAnkerクオリティ!ってイメージだね
ノイズキャンセリング

ウルトラノイズキャンセリング2.0の性能を試すのは初めてでしたけど、初代のウルトラノイズキャンセリングより、高い音域のカット率が高まっていますね。
そのため、人の話声などの騒音も体感ですが、20%~30%くらい聞こえにくくなっているため、より静寂を求める人にはいい感じ。
ロードノイズに対してはこれまで強いイメージはなかったのですが、ここに関してはかなり強くなった印象。

空調機の音に対しては、強くなった印象。標準的な空調機の低〜中くらいならほぼ消えます。
外音取り込みモードは5段階
外音取り込みモードは、これまでとは異なり5段階調節できるようになったのですが、まぁ使ってみるとほぼ調節機能はあまりつかわない感じです。
Anker Soundcore SpaceQ45とQ35と違いを比較「何が変わって進化/変化したか」

従来型のSoundCore Life Q35と何が違うのか比較しました。
大きくとなる点
- 音質/ノイキャン
- ビルドクオリティ
- NFC
- バッテリー
音質/ノイキャン
- Space Q45
→全体的に癖が少なくクリアな音質。ノイキャンも空調機などの音をそこそこ打ち消す - Life Q35
→ドンシャリタイプで低音が強め。ノイキャンはやや弱い印象
ビルドクオリティ

一点、Q35の方が優れている点は「ヘッドバンドのクッションの厚み」が分厚くて、サイズ調節を雑にしても頭が痛くなりにくいところ。

Q45のほうがイヤーパッドも材質の高級感もすべて上回っているよ!イヤーパッドはシームレスになったのがさらにいい感じ!
NFCは非搭載

旧型の右のイヤーカップは「1秒手で触れるとノイキャン⇄トランスペアレンシーモードの切り替え」可能。
新型のSpace Q45はなぜか非搭載になりました。コスト削減なのか、使用する人が少ないから廃止されたのかは不明。
これまでもあまり使うことなく、不要っちゃ不要だったのでなくなっても問題なし。
再度搭載するならもっと便利に使用できるようにしてくれると嬉しいですね。
バッテリー
項目 | Space Q45 | Life Q35 |
---|---|---|
最長時間 | 65時間 | 60時間 |
最短時間 | 37時間 | 38時間 |
全体的に新型Anker Soundcore Space Q45の方が、品質が高いことがわかります。
どちらも所持している身からすると、そこまで大きな違いがないので、こだわりなければ従来型のQ35でいい!と感じますね。

関連 Anker Soundcore Life Q35 ブラックレビュー
Anker Soundcore Space Q45の気になった点(デメリット)
Anker Soundcore Space Q45を使用していて気になった点は3つ
- ヘッドバンドのクッションの薄さ
- 低音好きな人は物足りなく感じる
- 価格上昇でコスパ最強クラスではなくなった
ヘッドバンドのクッションの薄さ

これはモロです。むしろ本当に欠点だと感じるのは、このクッションの厚みが少ないところかと。

薄いせいで、 触ってもすぐにクッション→金属感が伝わります。
ヘッドバンドのサイズ調節を失敗すると、頭のてっぺんがいたくなりやすいので要注意。
頭が1番楽なのは1世代前のQ35ですね。これは間違いない。
低音好きな人は物足りなく感じる

良くも悪くもSpace Q45は癖が非常に少ない音を奏でます。
クリアで解像度も高いため、音が粒で捉えることができ、音場も狭くないため普通に聞くにはかなり良い。
ただ、これまでのAnkerのSoundCoreヘッドホンをイメージして使用すると低音が物足りなく感じるかも。

アプリのイコライザー設定である程度調整できるよ!
旧モデルと音質特徴を比較

項目 | Space Q45 | Life Q35 | Life Q30 |
---|---|---|---|
新旧 | 新型 | 1世代前 | 2世代前 |
音質特徴 | バランス重視 | 低音ブースト | 低音ブースト |
ノイキャン | ◯ | ◯ | ◯ |
アプリ対応 | ◯ | ◯ | ◯ |
LDAC | ◯ | ◯ | △ ※有線のみ |
価格 | 14,990円 | 11,990円 | 8,990円 |
※価格は2024年4月時点
こう見ると、Space Q45は正統派かつ優等生ヘッドホン。
従来型は、ザ・Ankerっぽい低音強めで、尖っているヘッドホンでした。
ボクはドンシャリ系より、聴き疲れしにくい癖がすくない音質が好きなので、1番好みの音質は本機Space Q45です。
価格上昇でコスパ最強クラスではなくなった

大前提として、今でもコスパは十分優れていて、優秀なヘッドホンに変わりはありません。
物価上昇も拍車をかけ、本機Space Q45は約15,000円。コスパ最強と呼び声高かった2世代前のQ30は約8,900円とその差は倍くらいあります。
じゃあ、性能と満足度は2倍なのか?というとそこは比例していないため、やっぱり旧型特にQ30が強いなぁという印象。

AppleデバイスiOSをメインで使用している人は、※Q30で間違いなさそう!それくらいコスパが良いモデル!
※ワイヤレスLDACの恩恵をうけれないため

関連 Anker Soundcore Life Q30レビュー丨高性能!本当に1万円以下?
Anker Soundcore Space Q45レビュー【まとめ】
Anker Soundcore Space Q45レビューを書きました。
- 全体的に癖がなくクリアな音質
- ノイキャンと外音取り込みモードが進化
- 有線/無線ともにLDAC対応
- シリーズ史上最長の65時間超ロングバッテリー
- ビルドクオリティが高い
- ヘッドバンドのクッションの薄さ
- 低音好きな人は物足りなく感じる
- 価格上昇でコスパ最強クラスではなくなった
冒頭でもお伝えしたとおり、無理して新型のSpace Q45を買わなくても良いかな?というのが本音です。
どれか悩んでるならイメージとしては以下のとおり。
- 癖がなく優等生ヘッドホンを楽しみたい
SoundCore Space Q45 - つけ心地重視で価格と品質のバランス良いものが良い
SoundCore Life Q35 - コスパを追求したい
SoundCore Life Q30
以下の記事では、Ankerヘッドホンをまとめて紹介してるので参考にどうぞ↓
