Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000 レビュー|PD QC 対応のモバイルバッテリー急速充電器
※当記事内で紹介しているリンクは一部Amazonアソシエイトリンクがあります
こんにちは!コビガジェライフのこびぃです。
この記事で分かること
- 充電器とモバイルバッテリーが一体型になっている製品のこと
- Anker PowerCore Fusion 5000の後継について
普段iPhoneやiPad、AirPods Proのようにガジェットを外出時に持ち出している方は、特に必見の製品です。
※ちなみに外出時にノートPCを持ち運び充電を考えている方は正直合わない製品です。
MacBook Pro、Airのように最低でも30W以上必須の充電器やモバイルバッテリーをお探しの方は下記の製品がおすすめ
本記事でご紹介する『Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000』は前モデルの『Anker PowerCore Fusion 5000』や『PAVPower RP-PB125』には無かった、PD対応が搭載された進化しているモデルです。
PD対応はPower Deliveryの略。簡単に言うと、高出力が可能で急速充電ができるシステムのことだよ。
最近は、USB-C対応のデバイスも増えてきているため、PD対応が欲しい場面が増えてきているのでこの進化は素直にうれしいですね!
※この記事を書いたあとに新型の「Anker PowerCore Fusion 10000」が発売されています。
ハイブリットタイプのモバイルバッテリーは下記の記事でまとめて確認可能です▼
>> コンセント付き一体型直挿しモバイルバッテリーのおすすめ10選はこちら
Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000の特徴
先に言っておくと、本記事ご紹介するAnker PowerCore Ⅲ Fusion 5000は尖っている性能ではなく、なんでもできる活躍をするモバイルバッテリー&充電器のハイブリットタイプです。
スマホ以上の容量を充電する人ではなく、モバイルバッテリーと充電器を一元化したい人にピッタリの製品!
すなわち、大衆向けの製品ってことだネ
爆発的に流行った『Anker PowerCoreFusion 5000』の正当進化版なのでご存知のかたも多いかもしれませんね。
Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000のスペック
商品名 | PowerCore Ⅲ Fusion 5000 |
メーカー | Anker |
役割 | モバイルバッテリー & 充電器一体型 |
サイズ | (約)78mm×71.5mm×30mm |
重さ | (約)176g |
入力 | 100-24V~0.6A 50-60Hz |
出力 | USB-C:5V=3A, 9V-2A USB-A:5V=2.4A ※USB-C出力専用 |
合計出力 | USB-C単体使用時:18W USB−A単体使用時:15W 2ポート同時使用時:合計15W |
バッテリー容量 | 4850mAh |
モバイルバッテリーと充電器の性能が一緒になっているまさに『ハイブリット型』
普段スマホやワイヤレスイヤホンしか持ち歩かない人には相性バツグンの製品だネ!
Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000の開封レビュー
早速開封をしていきます。
外箱/内容物
外箱
Ankerのモバイルバッテリー・充電器でおなじみのビジュアルです。いつもどおり、化粧箱はマット厚紙ベースで白地の部分にAnker製品のエンボス加工が施されているためオシャレです。
外箱裏面もザ・Anker仕様。18ヶ月の製品保証がついているのはさすがです。
Amazonで購入してもこの保証期間は適用されるのでアマゾニスタからするとありがたい限りです。
内容物
いつものHAPPY?が目にはいるとあ〜Anker製品や。となぜかホッ?とします笑
今回は本体を保護&持ち運べるように専用ポーチがついているのはありがたいですね。
ベロアまでの毛長さがないので、スエード生地になるんでしょうかね。
Ankerロゴはアイロンプリントのような感じで、シルバー色の光沢があります。
裏地の製法もめちゃくちゃ雑なつくりではありません。こういうところって意外と大事ですよね。見てしまいます…
飲食店でいうトイレのようなもんです。トイレがきれいなお店は仕事が丁寧説。
内容物はAnker PowerCore Ⅲ Fusion 5000本体含め、下記の通り4点です。
- Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000
- 専用ポーチ
- ユーザーマニュアル
- HAPPPYカード(問い合わせ先などの情報)
本体外観/デザイン
本体外観
IQ3とIQが搭載されています。上部は最大18W、下部は最大12Wです。
USB周りって各メーカーがそれぞれの規格を設けたりして、色々な規格がでてきて無法地帯になっています。
そこでAnker社がどんな規格でも対応できるようにと独自技術のPOwerIQを作りました。それからIQ2.0 IQ3.0(Gen2)と進化させています。
充電の規格がよくわからない…ってユーザーでもPowerIQさえ持っていれば大丈夫!という状態にしてくれる優れた機能です。
側面下部には規格の表記
デザイン
プラグは収納型で持ち運びに便利。
プラグ収納時、プラグの先端がでているためプラグを出しやすいです。その反面バッグなどに裸の状態で入れると周りのモノを傷つける可能性あり。使いやすさとのトレードオフですね。
本体の傷はもちろんですが、上記の傷を防ぐためにも巾着袋が用意されているのならさすが『Ankerさん』です。
Ankerロゴが入っていない方を手で持つと、まさにMacBook Pro充電器をもっている感覚に近いです。重さや質感が酷似。
インジケーターは4段階
- LED 1 つ点灯:0%〜25%
- LED 2 つ点灯:26%~50 %
- LED 3 つ点灯:51%~75%
- LED 4 つ点灯:76%~100%
低電流モードあり
充電ボタンを二度押す小音により、『低電力モード』に切り替えることが出来ます。
重量/サイズ感
重量
本体サイズまとめ
- 重さ:180.1グラム*公式では180g
- 横幅:7.8cm
- 奥行:7.15cm
- 厚み: 3.0cm
重さは180gと充電器としては横幅・厚み共に大きく、重量も重い部類です。しかし、PowerCore FusionⅢ 5000は単なる充電器(ACアダプター)ではありません。
モバイルバッテリーと一体型のハイブリットタイプなので、優秀な性能とのトレードオフってとこですね。
サイズ感
※MacBook Proは出力が61Wあり、出力が全く異なるため、比較するものではありませんが、身近なものとしてサイズ感が伝わりやすいとおもって用意しています。
重さは少々異なる。画像左より▼
- MacBook Pro純正充電器:約200g
- Anker PowerCoreⅢ Fusion5000:約180g
- RAVPower RP-125:約190g
PowerCoreⅢ Fusion5000とRAVPower RP-125はモバイルバッテリーと充電器の一体型なので、インジケーターが装備されています。
PowerCoreⅢ Fusion5000はUSB-Aだけではなく、USB-C(PD対応)しているのはめちゃくちゃ良いですね。
プラグの形状はRAVPower RP-125より、MacBook Pro純正充電器の形に近いです。
サイズ感は誤差程度のものですが、外出するときのモバイルバッテリーや充電器としての荷物の10g〜20gの違いは感じやすいので、軽いPowerCoreⅢ Fusion5000は重さ面でも良いですね。
Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000の充電性能
Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000の充電性能を下記の4パターンから確認していきます。
Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000の充電性能確認
- USB-C(PD&QC対応)で急速充電時
- USB-Aで充電時
- USB-CとUSB-Aで同時充電時
- 低電流モードで充電時
順に確認していきます。
USB-C(PD&QC対応)で急速充電
iPhone12Proで計測
8.92V×1.60A=約14.2W
iPhoneSE2で計測
8.95V×1.82A=約16.2W
何度か計測しましたが、14W〜17Wの間で推移します。アベレージは14Wくらい。時折調整が入り、最大出力に近い数値が出るため、爆速でiPhoneやGalaxyなどスマホの充電が進みます。
USB-C(PD&QC対応)で急速充電
経過時間 | iPhone12Pro充電量 |
---|---|
30分 | 0%→50%前後 |
60分 | 0%→85%前後 |
90分 | 0%→95%~100% |
USB-Aで充電
iPhone12Proで計測
5.12V×1.76A=約9W
iPhoneSE2で計測
5.18V×1.87A=約10.1W
何度か計測しましたが、12Wに到達することはなく9W〜11Wの間で推移しますね。アベレージは10Wくらいでした。
USB-Aで充電
経過時間 | iPhone12Pro充電量 |
---|---|
30分 | 0%→30%前後 |
60分 | 0%→60%前後 |
90分 | 0%→85%前後 |
120分 | 0%→95%前後 |
150分 | 0%→100% |
USB-AとUSB-Cで同時充電
iPhone12Proで計測
8.94V×1.06A=約9.5W
iPhoneSE2で計測
約5W
※USB-AとCの位置関係で、5.094Wがかろうじて見える状態のため、VとAが見えません。
2ポート同時使用時は合計15Wに調整される仕様。ここが残念ですね。極端に困ることはありませんが、充電スピードは基本的には早い方が良い場面が多いですからね。
低電流モードで充電
5.12V×0.77A=約4W
5.08V×0.90A=約4.6W
低電流モードは、USB-CもUSB-Aも5V-1Aに調整されるようですね。では、AirPodsProに給電してみます。
5.12V×0.35A=約1.8W
AirPods(Pro)やウェアラブルウォッチのように入力電流が低い製品に対しても制御されるので、安心して使用することが出来ます。
Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000を実際に使用して感じたこと
やっぱり、スマホサイズ以下のガジェットだけを持ち運んでカフェなど外出するときは充電器とモバイルバッテリーが1つになっている『Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000』は最高ですね。
なんせ荷物が1つも2つも減りますからね!
使用してみて、良かった点と気になった点を挙げますので参考にしてください。
Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000の『メリット・良かった点』
- 外出時の荷物が減る
- USBーC(PD&QC対応)にしている
- 充電残量のインジケーターがわかりやすい
- USB-A・USB-C同時使用でも最大15Wの出力
荷物が減ることと、PD対応のUSB−C搭載はやはり正義です。急速充電はやはりあるに越したことはないですからね。なんせiPhone12ProやSE2を30分で50%充電できるのは素晴らしい。
USB-AとUSB-Cを同時使用時は合計15W確保してもらえるが、ここの評価は人によりけりだと感じました。
個人的には同時充電をあまり使用しないのと、同時で15W確保してくれるのであれば、全然使える範囲だと思っています。
Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000の『デメリット・気になった点』
- モバイルバッテリーの充電方式
- バッテリー容量
iPhone12=1.1回分 iPhone12mini=1.5回分 - 最大30W欲しい
モバイルバテリーの充電方式としてプラグのみはコンセントを選ぶので、自宅内のコンセント状況によっては使いにくいかもしれません。
また、バッテリー容量は約5000mAhなので最新のiPhone12無印やProやは1.1回しか充電できません。※理論値
もともと今回のモデルを開発している時の情報では、10000mAhになるとかならないなどの情報があったので、10000mAhなら最高でした。
あとはMacBook ProやAir対応できる出力として最低30Wの出力が可能になれば…と願望ですね。
とはいえ、ノートPCを持ち運ばないユーザーからするとめちゃくちゃ使いやすいモバイルバッテリー&充電器だと感じます。
USB-C対応しているケーブルならなんでも良いってわけではないんだヨ
AnkerからMFi認証・USB-IF認証で高耐久かつPD対応しているオススメケーブルは以下の通り
▼iPhone・iPad用
▼Galaxy含むAndroid全般・iPad Pro(Air)・MacBookPro/Air
まとめ
- モバイルバッテリーと充電器の一体型
- PD&QC対応の最大18W出力
- 外出時の荷物が減る
- デバイス2台同時充電可
- モバイルバッテリーの充電はプラグのみ
- 容量が約5,000mAh(iPhone12 約1.1回分)
充電器とモバイルバッテリーを一元化したい!と考えている方にはもってこいのかなり優秀なハイブリット型のモバイルバッテリー&充電器です。
欲を言えば、惜しいところもあるので数年後のバージョンアップに期待しましょう!
※バージョンアップしました!
>> 新型「Anker PowerCore Fusion 10000」のレビューはこちら