Anker 552 USB-Cハブ 9-in-1(4K HDMI)レビュー|突き抜けた性能は無いがマルチハブとしてはコスパ良しのUSB-Cハブ
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この記事はAnker 552 USB-C ハブ 9-in-1(4K HDMI)のレビュー記事です。
Ankerの新作ハブをまとめていくつか購入して色々試しました。
AnkerUSB-Cハブを直近で3つ購入して順に試してます。
上から
- Anker 552 USB-Cハブ 9-in-1(本機)
- Anker 341 USB-Cハブ 7-in-1
- Anker 343 USB-C ハブ 7-in-1
本機は性能とスペックのバランスが優れているマルチハブで、誰にでも使いやすいUSB-Cハブだったので、この記事で紹介します。
ハブを探している人は参考にどうぞ。
- 必要なポートが揃っていて使えないモノがほぼ無い
- USB-Cが100Wで充電できる
- マルチハブとしてコスパがかなり良い
- 全体的にポートの性能が高くない
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMIってどんなハブか【特徴・スペック】
優秀なハブ多いAnker製のUSB-Cハブ。
その中でもコスパが良くて多くの方におすすめできるマルチハブの「Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMI」がどんなハブなのか「特徴」「スペック」を紹介します。
特徴
- 9ポート搭載のケーブル型USB-Cマルチハブ
- 最大4K高画質で画面出力(30Hz)
- USB-AがUSB3.2Gen 1対応で最大5Gbpsでデータ転送
- パススルー充電対応で最大100W急速充電可能(ハブ側に15Wもっていかれる)
- ギガイーサネットありで安定したネット通信を実現
- シャープでスタイリッシュなハブらしくないデザイン
使う頻度の高いポートを9ポート有したマルチハブになってます。
ケーブル式で接続デバイスのポートを1つしか使わないので、USB-Cポートが少ないM1 MacBook AirやM2 MacBook Airにもおすすめしたいハブと言えます。
また本機は、デザインにも力を入れていてブラックとダークグレーのツートンカラー、かつソリッドなデザインを採用しているのでたくましい風貌がカッコいい。
スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1(4K HDMI) |
サイズ | 約130×60×15mm |
重量 | 約132g |
インターフェイス | 【9ポート】 ・USB-C PD対応×1(最大100W入力/最大85W出力) ・USB-C データ転送用×1(3.2 Gen1 最大5Gbps) ・USB-A データ転送用×1(3.2 Gen1 最大5Gbps) ・USB-A データ転送用×2(2.0 最大480Mbps) ・ HDMI×1(最大4K 30Hz) ・イーサネット×1(最大1Gbps) ・SDカードスロット×1(最大104MB/s) ・MicroSDカードスロット×1(最大104MB/s) |
カラー | ブラック |
価格 | 7,490円 |
USB-CポートはThunderboltのような使い方はできず、すべてデータ転送・映像出力には非対応。映像出力する場合は、HDMIポートを介す必要あり。
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMI レビュー
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMIの開封レビューで「パッケージ付属品」「外観デザイン」「サイズ重量」を順に見ていくので参考にどうぞ。
パッケージ付属品
付属品はシンプルに本体とユーザーズマニュアルのみです。
- Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMI本体
- ユーザーマニュアル
外観デザイン
材質は一見、全体アルミに見えるが手前側面部分はプラ系を使用。
コストカットや排熱処理等の影響だと思う。カラーリングが同系色なのでさほど気にならない。
本体カラーはブラック表記だが、正しくはブラックとダークグレーのツートンカラー。
アルミの質感も良く、バリなどもなし。ポートは合計9ポートあるので、側面からありとあらゆるポートが見える。
ケーブルは断線にも強そうなナイロン地の太いタイプのケーブルを採用。
高耐久ケーブルにありがちな曲がりにくいケーブルではなく、思った通りに曲がるので狭いデスク上でも取り回しやすく使いやすさいケーブル。
サイズ重量
合計9ポートあるので、さすがに手のひらサイズには収まらなかったものの、イーサネット搭載にしては厚みを感じにくかったので、持ち運びにも便利。※厚み1.5 cm
ハブ重量は100gオーバーの132g。軽量とは言い難いが、重たいとも言えない平均的な重量。
厚みも薄く、ケーブルも曲げやすいことから持ち運びやすいUSB-Cハブの1つだ。
- サイズ:約130×60×15mm
- 重量:約132g
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1の各ポート役割
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1には、合計9ポートあるのでここでわかりやすく各ポートとそれぞれのスペックを紹介します。
合計9ポート
・USB-C PD対応×1(最大100W入力/最大85W出力)
・USB-C データ転送用×1(3.2 Gen1 最大5Gbps)
・USB-A データ転送用×1(3.2 Gen1 最大5Gbps)
・USB-A データ転送用×2(2.0 最大480Mbps)
・HDMI×1(最大4K 30Hz)
・イーサネット×1(最大1Gbps)
・SDカードスロット×1(最大104MB/s)
・MicroSDカードスロット×1(最大104MB/s)
USB-C:2ポート(PD対応とデータ転送用)
USB-Cは2ポートありますが、1つは100Wパススルー充電専用で、もう1つは最大5Gbpsのデータ転送専用。
充電ポートは入力100Wの出力85Wなので、ハブ側に15W取られる設計。85wあればほとんどのMacBook Air/Proを最大速度で充電できる出力なので問題なし。
欲を言えば、データ通信側のポートはUSB-Cであれば10Gbpsあるとさらに良かったと思う。
とはいえ、USB2.0規格の最大480Mbpsとは比べ物にならないくらい早いので、多くの人は問題なし。
データ通信速度 | 所要時間 |
---|---|
5Gbps | デジカメで撮影した写真1000枚分のデータ(約2GB)を 約3秒ほどでデータ移動できる |
USB-A:3ポート(3.2 Gen1と2.0)
USB-Aは合計で3ポートあり、うち2ポートは最大5Gbpsでデータ通信可能。残り1ポートはUSB2.0規格なので最大480Mbpsです。
USB-Aは使用することも減ってきたけど、まだ使ってるよ!って人も多いと思うので、USB-Aの使用割合によっては合計3ポートはありがたい設計ではなかろうか。
HDMI:1ポート(4K 30Hz)
これが結構残念かもしれない。せっかく高画質4K対応で解像度は良いのに、リフレッシュレートが30Hzまでしか対応していない。
MacBook Air/Proなら60Hzまで対応できるので、より滑らかに外部ディスプレイに映像出力したい人は物足りない可能性大。
数値が低いと、コマ送り動画みたいに動的な映像はカクついてしまう。
イーサネット:1ポート(最大1Gbps)
イーサネット(有線LAN)は最大1Gbpsでいわゆるギガイーサネットなので、高速ネット通信ができる。
多くの光回線が対応している1Gbpsに対応できるハブなので、有線接続を試みる人なら困ることはないネット接続を実現できるでしょう。
1Gbpsの通信速度があれば、解像度360pで容量40MBのYouTube動画なら、ざっくりだけど0.3秒ほどでダウンロードできるくらい爆速
SDカードスロット/MicroSDスロット:それぞれ1ポート(最大104MB/s)
Anker 552 USB-C ハブは、UHS-I相当の最大104MB/sのデータ通信を実現してる。
写真・動画データを日々取り扱って生業にしている人からすると、ややもの足りずUHS-IIの最大312MB/sやUHS-IIIの最大624MB/sを求める人も多いでしょう。
しかし、本ハブのUHS-I規格でも普通の人が使う分には十分すぎるほど早くデータ転送できるので、特にこだわりなければ気にする必要はありません。
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMIを使ってみた感想【メリット・デメリット】
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMIを使ってみたわかったメリット・デメリットをまとめました。
メリット
- 必要なポートが揃っていて使えないモノがほぼ無い
- USB-Cが100Wで充電できる
- マルチハブとしてコスパがかなり良い
必要なポートが揃っていて使えないモノがほぼ無い
どんな人でもハブでよく使用するポートのUSB-Cをはじめ、USB-A、HDMI・SD/MicroSDなどを搭載している。
よって、どれを買えばよくわからない!って人なんかはコレを買っておけば困ることはほぼ無いくらい弱点が少ないUSB-Cハブが本機です。
USB-Cが100Wで充電できる
各ポートのスペックが全体的に抑えられていて、価格が安いマルチハブの多くはUSB-Cの給電能力は60Wまで!ってハブが多いのが通例。
しかし、本ハブAnker 552は100Wで給電できるので、MacBookでいうとAir以外にProも問題なく使用できるほどの充電能力を誇るのはかなりのメリット。
マルチハブとしてコスパがかなり良い
Satechiハブでもわかるとおり、マルチハブの多くは10,000円オーバーがほとんど。
そんな中Anker 552は8,000円台で購入出来るので、Anker製品の中でもコスパがかなり優れているUSB-Cハブの1つだ。
デメリット
- 各ポートの性能が飛び抜けて高いわけではない
全体的にポートの性能が高くない
Anker 552は、なんでもできるマルチハブとしては優秀ですがその分各ポートの性能は抑えられている。
ポートの性能が高い+マルチで使用したい!って方にはおすすめできないデメリットを抱えているが、価格と性能を考えるとかなりおすすめしやすいハブであることは間違いない。
ちなみにポートの性能を求めるならコレ↓
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMIはこんな人におすすめ
実際に使ったからこそわかるAnker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMIはこんな人におすすめ。
このように「ポート数とコスパを求めてて、各ポートの性能が高すぎなくていい!」って方は本機のAnker 552がドンピシャだと感じました。
逆におすすめできない人は、高スペックを求めてる人が該当します。
本ハブ以外に用途別でハブを探している人はこちらを参考にしてください↓
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMI以外におすすめのハブはこれ!
本ハブAnker 552はちょっと求めてるUSB-Cハブとは違った。
このような方は以下の用途に応じて自身が求めてるUSB-Cハブを購入すると良いですよ。
一体型ハブを探してる | Anker PowerExpand Direct 7-in-2 USB-Cハブ or Anker 547 USB-Cハブ |
スペック重視 | Anker 575 USB-Cハブ |
多くのポートは不要 | Anker 341 USB-Cハブ |
端末ごとに探してる ※Appleデバイスの場合 | MacBookハブ |
iPad 無印/Air/ProUSB-Cハブ iPad mini USB-Cハブ |
一体型ハブを探してる人向け:Anker PowerExpand Direct 7-in-2 USB-Cハブ or 547
Ankerからでている一体型ハブでおすすめはPowerExpand Direct 7-in-2もしくは547の2つ。
基本スペックはほぼ同じで、両者は何が違うかというと近年増加傾向にあるMagSafe搭載しているMacBook(M2 AirやM2 Pro/Maxなど)用かそうじゃないかです。
自身が所持してるMacBookに合わせて各リンクを参考にしてください↓
MagSafe非搭載のMacBook用
関連 Anker PowerExpand Direct 7-in-2 USB-C PDレビュー
MagSafe搭載のMacBook用
スペック重視の人向け:Anker 575 USB-Cハブ
さっきも紹介した、Anker 575は本機の完全上位互換。
何が上位互換か一部を紹介すると
- HDMI:4K 30Hz→4K 60Hz
- USB-CとUSB-A:5Gbps→10Gbps
- イーサネット:なし→あり
みたいな感じで各ポートのスペックが1ランク高くなってたり、有線LAN対応ハブになっています。
さらにはHDMIも2ポートあるので簡単にトリプルディスプレイ環境を構築できるので、作業効率脳の人には本機のAnker 552より575ハブをおすすめしたいですね。
多くのポートは不要な人向け:Anker 341 USB-Cハブ
本機Anker552は合計9ポートあるので、こんなにいらない分もう少し安いUSB-Cハブでおすすめないの?!って方向けに紹介したいのがAnker 341 USB-Cハブ。
9ポート→7ポートになっても、USB-CをはじめUSB-AやHDMI、さらにはSDカードスロットなど、よく使うポートは残っている。
なので、ポートを減らしたマルチハブがほしいならこれおすすめです。
関連 Anker 341 USB-C ハブ7-in-1 レビュー
デバイスごとに探してる人向け:デバイスによる
デバイスごとにおすすめを選ぶなら各記事を参考にしていただくのが1番わかりやすいです↓
MacBook Air/Pro用↓
iPad 無印/Air/Pro用↓
iPad mini用↓
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMI レビュー【まとめ】
Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1 4K HDMI レビューでした。
- 必要なポートが揃っていて使えないモノがほぼ無い
- USB-Cが100Wで充電できる
- マルチハブとしてコスパがかなり良い
- 全体的にポートの性能が高くない
超万能型のUSB-Cハブをお買い求め価格で欲しいなら、Anker 552 USB-C ハブ 9-in-1を買えばオールOK!みたいなハブでした。
弱点もほぼなく、リフレッシュレートが30Hzかつデータ通信速度が絶対に爆速じゃないとだめだ!って人以外には本当におすすめできます。
また、他のエントリーモデルクラスのAnkerハブとは異なり、ビジュアルもカッコいいのでデスク周りを洗練させたい人なんかもきっと満足しますよ!
興味ある方は一度チェックを!