Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1 レビュー|NEWデザインのハイスペUSB-CハブでMacBookと相性良し
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MacBookやiPadのUSB-Cハブで人気ブランドのSatechiより、新しいハブが登場しました。
今回日本で発売された新しいハブは、「最大8K対応」「2.5ギガビットイーサネット」「USB4対応」と、Satechi USB-Cハブ史上の中で、最もスペックが高いハブになっています。
新デザインの採用や新しい材質の組み合わせで、見た目/質感と持ち運びやすさなども進化していて、注目ポイントが多いので開封前からワクワクしました。
使ってみた結果ですが、M1 Pro/MaxやM2 Pro/Max MacBook ProのようなホストデバイスにSDスロットが搭載されているマシーンを持ってる人にイチオシできるUSB-Cハブでした。
これからハブを買う人も買い替えを検討している人は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1の特徴・スペック
MacBookハブやiPadのハブといったApple製品のハブといえばSatechiが真っ先に挙がるほど、認知されていて人気のブランドがSatechiです。
今回のSatechi USB4 マルチハブ 6-in-1は、これまでやや物足りなさがあったポートをさらに強化した最新モデル。早速、特徴とスペックを順に確認します。
特徴
- 6ポート搭載
- USB-C 3.2PD ポートあり(100Wパススルー充電と10Gbpsのデータ転送)
- HDMIポートは8K/60Hz対応※Macは4K60Hz
- 今までなかったブラック×シルバーのツートンカラーを初起用
- イーサネットがSatechiハブ初の2.5G対応
上記特徴のとおり、本ハブはSatechiのハブ史上初が盛り込まれているロマンあふれるUSBハブだということがわかります。
例えば、イーサネットはこれまで1ギガビットイーサネットが最大スペックでしたが、本ハブは2.5ギガビットイーサネットと一気に2.5倍の数値を叩いています。
有線LANを使用している人からすると「やっときたか!」と思えるアップデートを遂げてるわけです。
ボク個人としては、デザイン×カラーが今回のハブは最強にカッコいいポイントで、気分が高揚しまくってるよ!ガジェットはデザインも大事。
スペック
商品名 | Satechi USB4 MULTIPORT ADAPTER W/2.5G ETHERNET |
サイズ | 12.5×5.6×1.6(cm) |
重量 | 80g |
ポート | 6-in-1 ・USB-C×2(100W 10Gbps/10Gbps) ※1つUSB-C PD/USB4対応 ・USB-A×1(10Gbps) ・HDMI×1(8K60Hz) ※Macは4K60Hz ・有線LAN×1(2.5ギガビット) ・3.5mmオーディオジャック×1 |
互換性のあるデバイス | MacBook Air/Pro 13 インチ M1 & M2 2021 MacBook Pro 14 インチ、16 インチ (M1 Pro & Max) 2020/2019/2018/2017/2016 MacBook Pro 2020/2018 MacBook Air 2021/2018 iPad Pro 2022/2020 iPad Air Mac mini M1 iMac M1 2019/2017 iMac iMac Pro 2015/2016/2017 MacBook Microsoft Surface Laptop 3/Surface Pro 7/Go Google PixelBook Go ChromeBook Samsung Galaxy Tab Pro S HP Spectre Convertible Razer Blade Huawei Matebook などの USB-C デバイス |
Apple製品だと、MacBook以外にもiMacやiMac Pro、Mac miniさらにはiPadまで対応しています。
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1 レビュー
Satechiがこれでどうだ!と言わんばかりのハイスペックUSBハブのSatechi USB4 マルチハブ 6-in-1のレビューを書いていきます。
パッケージ付属品
本体カラーがブラックとアルミのシルバーカラーのツートンカラーが目を引くパッケージ。
付属品はハブ本体とユーザーマニュアルの2点です。
サイズ重量
重量は約80gとSatechiのハイスペックハブの中でもかなり軽量です。軽さの秘密は本体素材にあります。
Satehiハブといえば、全体アルミ材質を使用して作られているものばかりでしたが、本ハブはポリカーボネイト (PC)素材を混在させることにより軽量化に成功しています。
サイズは12.5×5.6×1.6(cm)で、iPhone 14Proより2周りくらい小さいので、持ち運びにも適したUSB-Cハブです。
他のSatechiハブとサイズの比較
当サイトのMacBookハブでも人気の「マルチ MXハブ 10-in-1」「On-The-Go」といったハイスペUSB-Cハブと並べても小型化されていることが写真越しでもわかります。
さっきも80gで軽い!と書きましたが、他のハブと重さを比較するとより軽く感じますね。この軽さは持ち運び勢には便利なのでうれしい…
- 画像左:本ハブのSatechi USB4 マルチハブ 6-in-1(約80g)
- 画像右:マルチ MXハブ 10-in-1(約178.5g)
新しいデザイン採用
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1はまたまた新しいデザインのハブの境地を開拓してくれました。
いつも思うのですが、ハブって性質上同じようなデザインになってもおかしくないところ、SatechiのUSB-Cハブは何かしら進化ポイントがあるんですよね。
ガジェットってそもそもスペック房とデザイン房がいますが、デザイン房は特に惹かれやすいのがSatechi製ハブだと思ってます。
ブラック×シルバーのツートンカラー
素材はいつもながらアルミ筐体ですが、カラーがブラックとシルバーのツートンカラーを採用しているため、高級感と重厚感が共存したカラーリングです。
さらにデザイン自体も楕円形タイプですが、Satechiのロゴ部分がくぼみになっていて、この一工夫加えられているだけで他にない造形美になっています。
カッコいいモノ好きからしたら、数あるSatechiハブの中でも本ハブはトップクラスにカッコいいです。
底面
底面にFCCなどの認証マークと、排熱口があります。
排熱口部分がちょうど段差になっていて、底と設置している面と空洞を確保してくれるため、この位置にあってもハブへ負担がかかりにくい設計。
各角に滑り止めラバーが設置していて、表面がツルッとしたデスクの上でも滑りずらいので落下リスクの低減になっていて安心。
各ポートハイスペックなポート周りで使いやすい6-in-1
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1の強烈なポート周りは次のとおり。
USB-C | 2ポート ・最大100W充電 10Gbpsデータ転送 ※USB-C PD/USB4対応 ・10Gbpsデータ転送 |
USB-A | 1ポート ・10Gbpsデータ転送 |
HDMI | 1ポート 最大8K60Hz ※Macは4K60Hz対応 |
有線LAN | 2.5ギガビットイーサネット |
AUX | 3.5mオーディオジャック |
SDカードスロットがもともと備わっているM1 Pro/Max MacBook ProやM2 Pro/Max MacBook Proとの拡張ハブとして相性高いことがわかります。
それにしても、各ポートのスペックが高く、本ハブ1つでなんとでもなるハブに仕上がってるのは便利だなぁと。
実際に使用感を含めて各ポート順に見ていきますね。
USB-Cは2種類あり
USB-C×2PORTSは、どちらも通信速度は10Gbpsです。これは、よくある普通にきれいな画質のjpeg写真データなら、1秒間で平均1,000枚の写真データを送れるということ。
いわゆる爆速でデータ通信できます。
さらに、向かって右側のUSB-CPORTSはPD3.2 USB4対応で、最大100Wの充電ができるため、MacBook Air/Proなどのラップトップを高速充電しながら使用可能です。※ハブ側に15W取られるので実質85W給電
MacBookを充電しながら使用するなら、MacBookおすすめ充電器からモデルに応じた出力を満たす充電器を用意してくださいね。
USB-Aは基本データ転送10Gbps
USB-Aは1ポートで、USB-C同様に10Gbpでデータ転送可能です。
これは、USB規格でいうところのUSB 3.1 Gen 2(3.2 Gen 2)で復数ポート持ちのハブとしては、上位モデルがよく備えている性能です。
Satechiの人気ハブでもUSB-Aは、USB 3.0(3.1 Gen 1、3.2 Gen 1)規格の5Gbpsが多いため、本ハブは2倍の性能を誇るUSB-Aが1つ搭載されていると考えておけば大丈夫です。
これまでの5Gbpsだと1秒間で写真を500枚移動できたところ、本ハブだと倍の1,000枚データ転送できるイメージだね!
MacBook用のマウスや左手デバイスのTourBox Eliteなども接続できます。
超高画質8K60HzのHDMI
HDMI端子があれば簡単に外部モニター(ディスプレイ)にホストデバイスのモニター(ディスプレイ)を投影することができるので1つあると便利なポートです。
このHDMIは本ハブだと最大8K60Hzまで対応しているため、超高画質モニターを所持している人からすると願ったりかなったりのスペックに仕上がっています。
とはいえ、普通の一般人からすると4K対応クラスで問題ないので、恩恵は少ないですが性能が高いに越したことはないですからこれはこれであり。
ちなみにMacは4K60Hzまでの対応です。
3.5mmオーディオジャック
一般的な3.5mmのヘッドホンジャックが1ポートあるので、有線ヘッドホンしかりワイヤレスヘッドホンを有線に切り替えて使用したりできます。
とりわけ何か優れているポイントが表現しにくいポートが3.5mmヘッドホンジャック、実際に使用してみると接続も安定しているため、オンライン会議や架電業務にも適しているので良く使う人は安心して使用できるようになっていました。
2.5ギガビットイーサネット
現段階では、Satechiのハブで2.5ギガビットイーサネットを搭載しているのは本ハブのみです。
長かった1GbpE時代に合わせて、Satechiの有線LAN搭載のハブも1Gbps対応モデルばかりでした。しかし、ここにきてついに2.5Gbps搭載のSatechiハブが登場です。
- 自宅やオフィスのWi-Fi接続が不安定
- できるかぎり高速で有線回線を使用したい
このような人は2.5ギガビットイーサネットの恩恵を受けるため、該当する人はこのスペックだけでも検討する価値あるハブに仕上がっています。
発熱の状態
使用前だと、本ハブの温度は約27°くらいです。各ポートを使用しながら約2時間使用した場合は以下のとおり。
最高温度が62°でちょうどSATECHIロゴのCHIの「I」部分辺りを中心に発熱しています。ちなみに標準仕様温度内なので、問題ありません。
サーモグラフィで内部が60°になっている部分も、表面温度は40°もなくちょうど人肌程度35〜37°の温度で安全に持てる状態くらいの発熱に抑えられています。
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1のメリット・デメリット
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1 を実際に使用してわかったメリットとデメリットをまとめました。
メリット
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1のメリットは以下のとおり3つです。
- 6-in-1ですべてのポートがハイスペック
- Satechiのニューデザインハブ
- 各ポート数のバランスが良い
ガジェット界でも、二兎追う者(スペック・デザイン)は一兎も得ずと良く言いますが、本ハブに関しては完全にどちらも得ています。これは揺るぎない事実。
各ポート数のバランスもM2 Pro MacBook Proをメインマシンにしてるボクからすると最高なわけですよ。
特にUSBポート部分。USB-C×2、USB-A×1ってほんと丁度いい。
これは使い方にもよると思うので万人とまでは言わないが、ほとんどの人が使いやすく感じるポート数だと感じます。
デメリット
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1のデメリットは以下のとおり2つです。
- USB-Cは外部モニター出力非対応
- MacBook Airに使用は厳しい
本ハブはUSB-Cポート部分がモニター出力に対応していません。PD3.2の100W充電と10Gbpsのデータ転送のみです。
とはいえ、MacBook Air/Proのような本体USB-Cがモニター出力対応しているので、大きな問題ではないですが対応している方がわりかし使いやすさを感じるのでデメリットにしました。
もう一点のデメリット、MacBook Airに厳しいというのを他の言い方に置き換えると、SD/MicroSDスロットが非搭載のデバイスが厳しいということ。
本ハブはSD/MicroSDスロットがありません。
これには理由があって、M1/M2 MacBook Pro(Pro/Max)のようなデバイス本体にSDスロットが搭載されいているモデルを使用した想定した設計になっているためです。
よって、MacBook Airに限らず、一部のMacBook Proや他ノートPCもSD/MicroSDスロットが必須なら、本ハブはおすすめできないハブと言えます。
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1はこんな人におすすめ
ハイスペック・ハイデザインのSatechi USB4 マルチハブ 6-in-1がどんな人におすすめかまとめました。
- 8K高画質でモニター出力したい
- ハブのUSB-Cでモニター出力しない
- USB-C・USB-Aともにデータ通信10Gbps欲しい
- 有線LANを爆速で使いたい(2.5ギガビット)
スペックが高いので、基本的にハブに高性能さを求める人なら本ハブで問題ありません。
ただし、本記事でも紹介したとおり、SD/Micro SDカードスロットがないため、これらのデータをよく取り扱う方で、ホストデバイス側にSDを差し込むポートがない場合は他のハブを推奨します。
SDカードも備えているおすすめSatechiハブ
- ケーブル型:Satechi USB4 マルチ USBCハブ 9in1
- 一体型:Satechi Type-C アルミニウム Proハブ
本記事ハブにSD/MicroSDスロットがないのは厳しい…という方は、上記のハブならどちらも対応しているし、ポート種も豊富なので万人におすすめできるハブです。
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Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1 レビュー【まとめ】
Satechi USB4 マルチハブ 6-in-1のレビューを書きました。
デザインもさることながら、Satechiハブの中でも各ポートのスペックが頭1つ抜けているハブでした。
これからハブを買う、ハブの買い替えをする多くの方のロマンを詰めこんだハブだと感じましたので、興味がなかった方も一度検討して損はないUSB-Cハブと言えます。
SD/MicroSDカードポートが非搭載が気にならない方は一度チェックをしてくださいね!ではまた!
Apple製品持ちはデバイス別からUSB-Cハブを選ぶのもあり
ボクはMacBookとiPadのハブを使い分けていて、どちらも主力はSatechiのハブです。
ほぼ実際に使用したハブを中心に、以下のとおりMacBookとiPadのデバイスごとにおすすめハブを紹介しているので気になる方はこちらも参考にしてください。
MacBookハブはこちらから
iPadハブはこちらから
それでは良きUSB-Cハブライフを!
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